仕事のデスク周りから、ベッドルーム、ひいてはメールの受信トレイまで、多くのモノやデータで溢れかえり、ウンザリすることはありませんか? これらを、整理整頓しキレイさっぱりさせるためには「ゼロクリア」から出発することが有効らしい、というのが、こちらのテーマです。

毎日、整理整頓すれば、ゴチャゴチャに散らかることはないはずですが、実際、日々多忙な現代人は、とかく時間がありません。「あとでいいや」「明日やろう」とつい先延ばししている間に、とっちらかってしまうというわけです。せめて一日20分でもお掃除タイムに充てられれば、お部屋をキレイに保つことができるでしょう。

 また、整理整頓でさらに厄介なのは「捨てる」ことへの抵抗感。「せっかく買ったのに捨てちゃうなんてモッタイナイ...」という罪悪感に苛まれたり、「今は使っていないけど、いつか必要になるかも」とためらい出すと、整理整頓もなかなか進みません。また、「大切な思い出が詰まっているものだから、捨てられない」と考える人もいるかもしれませんが、思い出とモノをうまく切り分けることも、ときには必要です。

では、身の回りをシンプル化するには、どうすればよいのでしょう? 整理整頓のコツを紹介するブログメディア「Zen Habits」では、以下の3つのステップを提唱しています。

  1. まずは、目の前に散らかっているものをすべて、一時撤去する。洋服は箱の中へ、古いメールはフォルダにとりあえず移動させよう。
  2. 1.で移動させたものの中から、必要なものだけ取り出そう。本当に必要なものだけを選ぶのがポイント。
  3. 必要のないものは、売る、寄付する、もしくは廃棄する。

もちろん、これらの一連のステップは、一度やればOKというものではなく、1ヶ月ごと、60日ごと、90日ごとなど、定期的に継続して行うことが大切。いずれも、事前にスケジュールを決めて、そのとおりに進めるのがよいそうです。

この方法は、以下のような例で活用できます。

1: メールの整理

Gmailのアーカイブ機能では、受信トレイから別のフォルダに、メールをカンタンに移動できる。Outlookなどのデスクトップクライアントを使って、別フォルダにエクスポートし、受信トレイをクリアしておくのもよい。また、既読メール、未読メール、下書き、スパムメールなどで収拾がつかず、受信トレイがにっちもさっちもいかない場合は、最終手段として「メール清算宣言」をするという手もある。その上で、必要なものだけ受信トレイに戻そう。対応済みのものや、処理済みのものは、順次フォルダに移す習慣をつけること

2: 本やCD/DVDのシンプル保存

まずは、すべての本を本棚から撤去し、箱詰めする。当座必要な本や資料だけ箱から取出し、本棚に戻す。CDやDVDも同様に、基本的には箱で保管し、今必要なものだけ、棚に出すようにしよう

3: PCのリフォーマット

まずは、セカンダリハードドライブかUSBドライブに、ファイルやプログラムをコピーした後、プライマリのハードドライブをリフォーマットして、OSを再インストールしよう。コピーしたファイルやプログラムの中から、本当に必要なものだけをダウンロード/インストールすれば、PCのキャパを無駄に使うことはなくなる

4: クローゼットの整理整頓

すべての洋服を取出し、箱か引き出しに入れる。また、ヘビロテの服とそうでないものを、分けて掛けるといった方法もアリ。「ハンガーの向きを逆にして不要な服を見分ける」という、シンプル術もご活用あれ。

このほか、整理整頓の習慣化については、ライフハッカーアーカイブ記事「片付けたはずなのにやっぱり部屋が散らかる悪循環から脱却するコツ」や「キチンと整理整頓できている人の10の習慣」なども、参考にしてみてくださいね。

The Clean-Slate Guide to Simplicity [Zen Habits]

Jason Fitzpatrick(原文/訳:松岡由希子)