「夢路いとし・喜味こいし」の兄弟コンビで親しまれた漫才の喜味こいし(きみ・こいし、本名篠原勲=しのはら・いさお)さんが23日午後1時38分、肺がんのため大阪市北区の病院で死去した。83歳。埼玉県出身。葬儀・告別式は27日午前11時30分から大阪市立葬祭場やすらぎ天空館で。喪主は長男敏昭(としあき)氏。

 1940年、2歳上のいとしさんと「荒川芳博・芳坊」の芸名で少年漫才師としてデビュー。48年に「夢路いとし・喜味こいし」に変えた。

 兄のとぼけた味と絶妙に調和する「しゃべくり漫才」の芸を作り上げ、半世紀以上にわたり上方漫才界を代表するコンビとして活躍。ミヤコ蝶々さんの芝居の常連となり、喜劇役者としても評価を得た。

 93年に兄弟で紫綬褒章。03年9月にいとしさんが死去して以降は、講演など1人で活動を続けていた。

 [2011年1月23日20時18分]ソーシャルブックマーク