世界最大のソーシャルネットワーク(SNS)であるフェイスブックは世の中の流行に敏感なはずの日本人にはあまり浸透していないが、中国網(チャイナネット)日本語版は、要因は日本の特殊なネット文化と深いかかわりがあると報じた。

 公開されているデータによると、2011年1月15日現在、フェイスブックの登録者は5億9600万人だ。うちアメリカの登録者が1億4700万人で、全ネットユーザーの約60%を占める。日本における登録者はたったの185万4800人で、日本のインターネットユーザーの2%にも満たない。

 米ゴールドマン・サックスはフェイスブックに4億5000万ドルの投資をする予定だ。ゴールドマン・サックスが投資を続けるだけの魅力があることを示すためには、日本市場での穴を埋める必要がある。これは今、フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が挑まなくてはいけない難関ではないだろうか。

 フェイスブックの日本版は、ボランティアによる翻訳によって実現した。しかし、日本版が使いにくいと述べる者もいる。今年2月、フェイスブックは東京にも事務所を開設し、日本市場への参入を試みる。

 文化への挑戦個人情報保護

 「日本では、フェイスブックは確かに大きな壁に直面しているようだ」との見解を示したのは、インターネット利用動向調査のニールセン・オンラインのアナリスト・鈴木氏である。また彼は「手ごわいライバルも多く、加えて日本のネット文化の問題も解決しなくてはいけない」と述べた。

 フェイスブックの特徴は、実名で登録しなくてはいけないということだ。これこそ、フェイスブックが日本で受け入れられず、「ファン」を獲得できない理由である。日本では、個人情報の保護に敏感な人が多く、「ブログ主」もハンドルネームやニックネームで書き込みをするのが一般的だ。(編集担当:米原裕子)



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