教授が市橋達也容疑者にあてた “手紙” 届かず……

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恩師というほど深い関係ではなかったかもしれない。しかし、それでも教授は “やるせない思い” を市橋達也容疑者に伝えずにはいられなかった。1979年1月5日、医師である両親のもとに生まれた市橋容疑者は、裕福な生活を送りつつ千葉大学園芸学部に入学した。そんな市橋容疑者と元・千葉大学大学院教授の本山直樹氏が出会ったのは園芸学部の道場だった。

教授は、「一緒に空手の稽古に汗を流しただけ」と市橋容疑者に対してあてたインターネット上の “手紙” に書いているものの、当時の市橋容疑者を思い出すと「君はいったいどうしてしまったのだ」と頭に浮かんでしまうという。

教授は11月8日、まだ市橋容疑者が逮捕される2日前に、インターネット上に『市橋達也君に告ぐ』として手紙を掲載。その内容は、教授の彼に対する気持ちが強く伝わるものだった。その手紙は、「君が整形手術の予約をインターネットでしたと新聞に載っていたので、もしかしたら本サイトを見てくれる機会があるかもしれないと思って、これを書くことにしました」という一文からはじまっている。

市橋君、君はいったいどうしてしまったのだ。君と私の接点は、私の研究室で卒業論文の研究をしたのでもなく、私の授業を受けたのでもなく、ただ園芸学部の道場で一緒に空手の稽古に汗を流しただけだったけど、そのことを私は今でも大変なつかしく思っています。(中略)君は、市川か浦安の辺りに住んで設計事務所でアルバイトをしながらさらにデザインの実務経験を身につけると言ったのを覚えています。(中略)それ以来君とは一度も会っていないので、卒業後何があったのか全くわからないが、報道されているような事件を犯したのだとしたら、彼女との間によっぽど君の尊厳が傷つけられるような何かがあったのだろう。この頃、毎日のように新聞やテレビに出る君の昔の顔と今の顔を見ると、本当に君はいったいどうしてしまったのだろうと思ってしまいます。(中略)責任を回避して逃げ回ることは、君らしくない、人間として恥ずかしいことです。今の君が何に影響されているのかわからないけれど、自分自身の心をとりもどして下さい」※サイトより引用

本来ならば教授の気持ちを中略なしで伝えたいのだが、全文は教授のサイト掲載されているので、そちらで読んでみるといいだろう。最後に教授は、「このサイトには私への連絡方法(メールアドレス)も書いてあるので、もし君がこれを見る機会があったら、連絡して下さい。君と是非話をしたいと思っています」と、市橋容疑者に対してコンタクトを試みている。

市橋容疑者がインターネット上で教授の手紙を “受け取った” のかどうかはわからない。教授がこの手紙を掲載した2日後、市橋容疑者は沖縄へと向かうフェリーの乗り場で逮捕されることになる。遠方への移動を試みていたことを考えると、たとえインターネット上で手紙を読んでいたとしても教授の気持ちは届いていなかったのかもしれない。

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