全国の放射線量、大きな変動なし 文科省公表値
文部科学省が17日に同省ホームページで公表した全国47都道府県の大気中の放射線の測定結果によると、放射線量は前日と比べ大きな変動はみられなかった。一部を除き平常値で、いずれも健康被害につながるレベルよりも少ない値だった。
各都道府県の過去の平常値の範囲は毎時0.01~0.1マイクロ(マイクロは1千分の1ミリ)シーベルト。午後4~5時で最も高かったのは茨城県の毎時0.209マイクロシーベルトで、平常時の約6倍。宮城県や栃木県でも同程度高かったが、前日と比べて低下傾向にある。近畿や中国、四国、九州地方は平常値と変わらないところが多かった。福島県は計測器が壊れ、数値を公表できない。
一般の人が浴びる放射線の限度量は自然の放射線や医療用X線などを除いて年1ミリシーベルト。測定された放射線量は健康被害に直結しない。