みずほ銀システム障害、お金引き出すには Q&Aで解説
システム障害が続くみずほ銀行は19~21日の3連休にすべてのATM取引を止める。週明けの復旧をめざし、システム負荷を抑えるためだ。ATMを使えない個人はどこでお金を引きだせるのか。資金決済が進まない企業はどうすべきか。対応策をまとめた。
Q 連休中は全国1600カ所のATMと3万を超えるコンビニで、みずほ銀のキャッシュカードが使えないという。
A みずほ銀によると通常は3連休でおよそ80万人の顧客がATMを利用するとしている。今回は全国に440店ある全営業店舗を午前9時~午後5時まで臨時に開き、職員が窓口で現金などの引き渡しに直接応じる。
Q どうしたらお金を手にできるの?
A みずほ銀の口座利用客は2500万人。通帳かキャッシュカードに加え、運転免許証やパスポートなどの身分証明書を示すと、原則として10万円を上限に現金を引きだせる。18日までに給与が振り込まれなかった利用者も窓口で同額まで支給される。例えば今は口座に5万円しか残高がなくても、給与支払いが20万円あるはずの利用者には職員が確認して最大10万円払う。
Q 三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などの口座に給与がいつも支払われるが入金がなかった。
A もともとの給与支払いをみずほ銀が管理している可能性がある。会社や役所から依頼を受け自行だけでなく、他の銀行に口座を持つ人にも給与を振り込んでいたのが、システム障害で滞っている。今回64万人に上る給与遅れのうち、40万人は他行利用者だ。そうした顧客もみずほ銀の窓口に行くと専用の記入書があり、勤務先や電話番号などを示すと10万円まで給与を引きだせる。
Q 商品やサービスの資金決済の期日が過ぎたのに、先方の企業からの入金が確認できない。
A 夜間決済が進まず未処理の取引も数多く残っている。法人と個人の取引の内訳を公表していないが、賠償金が生じそうな事例が既にでているという。システム障害が原因であるため、「損害が生じる案件には個別に負担する」と説明している。みずほ銀の法人営業担当者にまず相談し、資金決済の遅れを話しあうとよい。