欧州の主要空路、完全に正常化 ほぼすべて満席
【ロンドン=岐部秀光】アイスランドの火山噴火に伴う火山灰の影響で閉鎖されていた欧州各地の空港は22日までにほぼすべてが再開し、主要空路の運航が完全に正常化したもようだ。
欧州の航空管制を統括するユーロコントロールは同日、「ノルウェー南部など一部をのぞきすべての空路が運航可能となった」と発表した。通常と同じ2万8000~2万9000便が運航される見込みという。
航空機はほぼすべての便が満席となっている。英国などでは夜間の飛行が増便され、国外に足止めされた人々が帰国を急いでいる。
15日に飛行制限が導入されて以来、10万便以上が欠航し、欧州航空業界は17億ドルの損失を被った。ビジネスマンや観光客700万人以上の足に影響、欧州の空路は2001年の米同時テロ後を上回る混乱となった。