総理記者会見のオープン化
2010年3月26日(金) 9:29:34
今日の16時からの鳩山総理記者会見が「オープン化」される(参照)。
これは日本にとっては歴史的な出来事。長く記者クラブに独占されてきた一次情報がオープンにされる。まだセミオープン的ではあるみたいだし、不備な点も多いようだけど、既得権益を守りたい記者クラブの大反発=マスコミの大反発を考えれば、実に勇気ある一歩であり、大きな一歩だと思う。いろいろ批判も多い鳩山内閣だが、成果は成果とちゃんと認めたい。
とても残念なのはほとんどのマスコミが黙殺していること。通信社から配信はされているのでネット上には流れているが、紙や電波ではほとんど黙殺だ。
つまり、「自分たちに都合の悪いことは報じない」ということ。
こういう例がひとつ明らかになると、いままでどれだけこういうことがあったのかと疑われる。すべての情報をマスコミが握っていた時代だとそれが可能だったからね。我々は情報弱者だったのだ。マスコミが意図的に世論操作できる弱き存在。でもいまやソーシャルメディア上にマスコミを上回る情報量が飛び交っている情報強者の時代に入った。情報の質の問題はもちろんあるが、加工されていない一次情報に触れられるようになるのはイイコトだし、最低限の権利だと思う。
今後、この流れがこのまま進むとすると、「マスコミが何を報じているか」だけでなく「マスコミは何を報じていないか」も我々に明らかにされる。つまり権力の監視者であるマスコミという権力を我々が監視することが可能になる。これはとても健全なことだ。
というか、マスコミは何らかの手を使って、鳩山内閣に「復讐」をするかもしれない。今後、マスコミによる鳩山批判は急増する可能性はある。
マスコミは公平・客観ではなく、感情と腕力を持った偏った存在である、ということを忘れずに、理性的かつフェアに報道に接していきたいと思う。