「はやぶさ」カプセル、日本に到着
13日夜にオーストラリア大陸南部の砂漠に落下した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルが17日、日本に帰国した。カプセルには小惑星「イトカワ」の砂ぼこりが入っていると期待される。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は半年程度かけてサンプルを分析する計画だ。
オーストラリアのウーメラ空港で専用のコンテナに梱包されたカプセルはチャーター機で17日午後に現地を出発。同日午後11時過ぎに日本へ到着した。
カプセルはその後、はやぶさを地上から管制していたJAXAの相模原キャンパス(相模原市)に移動。カプセル内部に入っていると期待される砂ぼこりやガス成分が漏れないよう慎重に作業を進める。カプセルが開くまで約2週間かかる見込み。地球上の砂ぼこりもあらかじめカプセルに入れており、イトカワの砂ぼこりかどうかの確認には数カ月から半年程度かかる見込みだ。
はやぶさは2003年に打ち上げられた。7年間にわたる約60億キロメートルの旅路を経て、13日に大気圏に突入。本体は燃え尽きたが、耐熱加工したカプセルは無事回収できた。