本日、三菱自動車のi-MiEV(アイミーブ)に試乗してきました。
ご存知、国内初の量産型EV(電気自動車)。
今回はその試乗レポートです。
この次世代自動車のi-MiEV、ご覧の通りカラーリングやデカール以外は、一見普通(ガソリン車)の「i(アイ)」です。
EVゆえに電力消費を抑えるためヘッドランプやテールランプはLED化されていますが、“特別なオーラ”などは特に感じません。
ドアを開けてドライバーズシートに座っても、ちょっと拍子抜けするくらいに“普通”です。
目の前に広がる景色もやっぱり普通。
車両の横には、先ほどまで充電していたと思われるケーブルが。
AC100Vのi-MiEV充電用のコンセントで、これは現在多くの三菱自動車販売店
に準備されています。
普通充電ガンはこんな感じでとても軽いです。
操作もただ“差し込むだけ”です。
それでは、いよいよEVのテストドライブに出発しましょう!
まずはi-MiEVの動かし方です。
キーレスオペレーションシステムを搭載しているのでキーをポケットに入れたまま乗車。
1、シフトレバーが「P」にあることを確認
2、ブレーキを踏むッ
3、コラムにあるイグニッション(…と呼ぶのか?)をひねるッ!
するとッ!!
…何も起きません。
笑えるほど、何も起きません。
メーターパネルには必要情報が表示されていますが、無音の室内は慣れるまでちょっと違和感を感じます。
ガソリンエンジン車でいうと、イグニッションキーを「オン」にしたままの感じですね。
実はこれで出発の準備が整いました。
勿論室内は「し~ん」としたままです。
早速パーキングブレーキをリリースして、シフトレバーを「D」に。
そしてそっとブレーキペダルから足を離すと、
スルスルスル…
本当に音も無く転がり出します。
オォォォッ と心の中で感激。
ゆっくりと道路に出て、少しだけスロットルを開けてみる。
すると、グンッ!と予想以上の加速。
MRゆえにトラクションにかかり方も良い。
低回転トルクの細いガソリンエンジンの軽自動車の感覚でスロットルを踏むと「おッ!」と驚きます。
このEV特有の低回転から大トルクは、ストップ&ゴーを繰り返す街乗りに特に適していて、高回転までエンジンを回して走る小型ガソリン車を横目に、キビキビと(静かに)走行することが出来ます。
この点はガソリン車と全く違う乗り味ですね。
TCL(トラクションコントロール)が装備されている理由が良く分かりました。
シフトレバー(セレクターレバー)は、P-R-N-D-Eco-B というパターン。
カタログの説明では、「D」ポジションはアクセル操作に即応する力強いトルクを発生との事。
スポーツモード的な感じですかね。
「Eco」ポジションは、出力を抑えて電力消費をセーブし、走行距離を意識したよりエコな走りが楽しめるとの事。
“市街地走行に適しています”とも書いてあります。
最後の「B」ポジション。
これは最もEVらしく、回生ブレーキ機能を最も強く働かせるポジション。
“長い下り坂などでスピードを抑えた走りが出来ますし、減速時により多くの充電が可能”とのこと。
短い時間ではありましたが、今日はしっかりと次世代自動車の走りを堪能しました。
i-MiEVのドライブインプレッション総括としては、まず良い意味で“思ったより普通だった”ことがあげられます。
確かに立ち上がりのトルクは太いのですが、それもしばらく乗っていると(残念ながら)慣れてしまいます。
また50km/h以上になると、エンジン音がない分、タイヤのロードノイズや風切り音が結構大きく聞こえ、思った以上に室内が騒々しく感じました。
勿論、ガソリン車のそれはもっとノイジーだと思いますが、中~高速走行はEVであれどやっぱりそれなりです。
EVはもう“特別な車”ではなくなりつつありますね。
次回は、試乗を終えた販売店駐車場での「i-MiEVの観察レポート」です。
お楽しみに。。。