LED電球商戦、価格下落で白熱(日経MJ5月3日付から)
発光ダイオード(LED)電球の商戦が過熱してきた。従来の電球などに比べ消費電力が小さく、長持ちする特性が広く認知されたうえに、新規参入が相次ぎ低価格化も進行。購買層のすそ野が広がっている。ただ、メーカーや販売店にとっては有望商材なだけに、需要に点火するとはいえ急激な値下がりは悩ましい事態。いかに利益を確保しながら売り上げを伸ばすか、作り手、売り手の模索が始まった。
4月末、東京・池袋のヤマダ電機日本総本店池袋を訪れた、さいたま市在住の56歳男性は地下1階の電球売り場でLED電球を購入した。その数は実に22点、約7万2000円分だ。「この機会に家中の電球をかえようと思って」と話す。
この男性、実は1週間ほど前に46型の薄型テレビを購入し、政府のエコポイントが3万6000ポイント付与された。LED電球は交換対象商品で、4月からは1ポイントを2円分として使える。男性は獲得したポイントをすべてLED電球にあてた。
「消費者の関心は高い。コーナーを広げるたびに売れ行きが伸びる」(ヤマダ電機の山田昇会長)。同社はテレビ、ゲーム機売り場など、家族客が来店するフロアのレジ付近にも外箱を平積みにしてアピール中だ。
(全文は5月3日付日経MJに掲載)
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