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ハイブリッド1割超す 09年新車販売 減税が追い風

2010年4月7日1時6分

 トヨタ自動車の「プリウス」が、2009年度の国内新車販売ランキング(軽自動車含む)でハイブリッド車(HV)として初の年度首位となった。HVは、ガソリン車並みに価格が下がったことに加え、昨年4月に始まったエコカー減税と補助金が追い風となり、乗用車の新車販売全体に占める割合が1割を超えた。一方、08年度に上位3位を独占した軽自動車は苦戦した。

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が6日発表したランキングによると、プリウスの販売台数は前年度の4倍近くに達した。今年2月にブレーキの不具合でリコール(回収・無償修理)を届け出たが、「注文のキャンセルはほとんどない」(首都圏の販売店)。さらに数カ月は首位を続けそうだ。

 昨年2月にホンダが最低価格189万円で発売したHV「インサイト」も、10位に入った。09年度に販売された国産乗用車のHVは計12車種。販売台数は計45万1804台で、08年度(11万271台)から大幅に増えた。

 一方、軽自動車の販売は苦戦した。08年度まで5年連続で首位だったスズキの「ワゴンR」が2位。昨年2位だったダイハツ工業の「ムーヴ」は4位に順位を落とした。エコカー減税と補助金の額が登録車(軽以外の自動車)より少ないため、価格が安くて購入時の税負担が少ない、という軽の利点が薄れた。

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