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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/12/21
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/208p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-216682-9

紙の本

醜聞の作法

著者 佐藤 亜紀 (著)

さる侯爵が、美しい養女ジュリーを、放蕩三昧の金持ちV***氏に輿入れさせようと企んだ。ところが、ジュリーには結婚を誓い合った若者がいる。彼女を我が子同然に可愛がり育ててき...

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醜聞の作法

税込 1,760 16pt

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商品説明

さる侯爵が、美しい養女ジュリーを、放蕩三昧の金持ちV***氏に輿入れさせようと企んだ。ところが、ジュリーには結婚を誓い合った若者がいる。彼女を我が子同然に可愛がり育ててきた侯爵夫人は、この縁談に胸を痛め、パリのみならずフランス全土で流行していた訴訟の手管を使う奸計を巡らせた。すなわち、誹謗文を流布させ、悪評を流して醜聞を炎上させるのだ。この醜聞の代筆屋として白羽の矢が立ったのは、腕は良いがうだつの上がらない弁護士、ルフォンだった。哀れルフォンの命運やいかに—。猛火に包まれたゴシップが、パリを駆けめぐる。『ミノタウロス』の著者が奏でる、エッジの効いた諷刺小説。【「BOOK」データベースの商品解説】

18世紀末、金持ちの狒々爺とのぞっとする縁談を壊すために公爵夫人が取った手段は、誹謗文。そう、パリ中に噂を撒けばよい。その代筆屋として選ばれた、哀れな弁護士ルフォンの命運やいかに…。エッジの効いた諷刺小説。【「TRC MARC」の商品解説】

さる侯爵が、美しい養女ジュリーを、放蕩三昧の金持ちに輿入れさせようと企んだ。ところが、ジュリーには結婚を誓い合った若者がいる。候爵夫人は、この縁談に胸を痛め、パリのみならずフランス全土で流行していた訴訟の手管を使う奸計を巡らせた。すなわち、誹謗文を流布させ、悪評を流して醜聞を炎上させるのだ。この醜聞の代筆屋として白羽の矢が立ったのは、腕は良いがうだつの上がらない弁護士、ルフォンだった。


18世紀末、フランスのTwitterは、「パンフレット」だった。
金持ちの狒々爺(エロじじい)との、ぞっとする縁談を壊すために侯爵夫人が取った手段は――誹謗文(パンフレット)。そう、パリ中に噂を撒けばよい。
『ミノタウロス』の著者が奏でる、エッジの効いた諷刺小説

猛火に包まれたゴシップが、パリを駆けめぐる――
いつの世も、人は醜聞(ゴシップ)がないと生きてゆけない。

さる侯爵が、美しい養女ジュリーを、放蕩三昧の金持ちV***氏に輿入れさせようと企んだ。ところが、ジュリーには結婚を誓い合った若者がいる。彼女を我が子同然に可愛がり育ててきた候爵夫人は、この縁談に胸を痛め、パリのみならずフランス全土で流行していた訴訟の手管を使う奸計を巡らせた。すなわち、誹謗文を流布させ、悪評を流して醜聞を炎上させるのだ。この醜聞の代筆屋として白羽の矢が立ったのは、腕は良いがうだつの上がらない弁護士、ルフォンだった。哀れルフォンの命運やいかに――。

講談社創業100周年記念出版【商品解説】

目次

著者紹介

佐藤 亜紀

略歴
〈佐藤亜紀〉1962年新潟県生まれ。「バルタザールの遍歴」で日本ファンタジーノベル大賞、「天使」で芸術選奨新人賞、「ミノタウロス」で吉川英治文学新人賞を受賞。

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著者/著名人のレビュー

小説というのは本来全...

ジュンク堂

小説というのは本来全身が震え出すくらい格好いいものだ。
そんな事実を唯一思い出させてくれる至高の作家の最新作。
書簡体小説になってもやっぱり段違いに格好いい。

みんなのレビュー18件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

トライアングルズ

2011/01/06 09:52

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは大変面白い作品だった。ともかく文章がきれいで読みやすく、語り/騙りの技法も冴えていて読んでいてとても楽しい軽やかな作品。

内容は、18世紀末(と帯にあるのだが、内容的に世紀末にはちょっとまだ早いんじゃないかなーと思ったり)、とある侯爵が美しい養女ジュリーを金持ちのヒヒジジイに輿入れさせようと企み、侯爵夫人はジュリーのために反対するが(ジュリーには将来を誓った恋人がいる)、怒った侯爵はジュリーを攫って修道院に閉じ込め翻心を迫る、困った夫人のために「私」は一計を案じ、パレ・ロワイヤルの腕はいいがお人好しでうだつが上がらない弁護士に白羽の矢を立てて、近頃流行の「パンフレット」で面白お可笑しく状況を醜聞に仕立てて流し、パリ中の口さがない連中をけしかけて逆転しようと目論んだ、さて若い恋人たちの、また哀れな匿名作者ルフォンの運命やいかに。という物語を、「私」の語り手による侯爵夫人への書簡と、ルフォンが執筆した(と思われる)パンフレットの文章で構成したサタイア風味の小説である。

この作品には「作者」にあたる人物が三名存在する。まずはスイユに記された「佐藤亜紀」。作品の外部にあって作品の執筆者であり、そして従来からの佐藤氏の主張に拠れば、作品においては「死んだ」ものとされなければならぬ存在。次いで、作品のいわば「地の文」というよりも、作品の終盤で登場する絶妙な「現実のほうかい?デタラメのほうかい?」という台詞に合わせれば「現実」のほうの語り手たる「私」、これは小説の「語り手」を兼ね、「作者の死」的立場からはむしろ「《私》と言っているもの」に過ぎない、機能的存在のさしあたっての形象としての「私」でもある。そして最後に、「現実」からは登場人物「ルフォン」であり、そして小説に挿入される「パンフレット」においては完全に非人称に身を隠し「私」でさえありえない匿名の「作者」であるルフォン。このそれぞれに二重化された「作者」のトライアングルが、いわば虚実皮膜のテクスチャーを編んでいき、読者はそうやって折り合わされたハンモックのうえに寝そべって、宙づりの快楽を味わいながらその織目を読んでいく「読書」を楽しむという仕掛けになっているわけだ。読むということの、曖昧な自己放棄とでも言ったごく微量の毒を含んだ欲望を、ちょっと人を小馬鹿にしたような皮肉と機知でもって楽しむエレガントで人を食った作品で、こういう作品を21世紀に読むことができようとはちょっと思っていなかった。

また、これは非常に洗練された叙述トリックを用いた本格ミステリーの趣もある作品で、読了後、というか、終盤を読みながら、そこはあれか、あそこか、とか、これはそうかそういうことか、といったさまざまな細部の仕掛けについて、思い当たる節々に舞い戻り再読し確認せずにはいられないゲーム性を有した作品でもあって、まったくもって、楽しんで読むために作られた機械のような躍動的な美しさに呆然としてしまう。これまでの佐藤亜紀作品の中でも一、二を争うくらい個人的には気に入った。

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紙の本

佐藤 賢一の『小説フランス革命』をついでに読む、できるならモーツァルトの『フィガロの結婚』、あるいは『コジ・ファン・トゥッテ』、ヴェルディの歌劇『エルナニ』を背景に流しながら。なんとなく敬遠していた佐藤亜紀ですが、これなら読んでもいいかなって思う親しみやすさでもあります・・・

2011/12/26 20:01

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

モノトーンの新聞記事を地に、八木美穂子描くカラーの挿絵を配してデザインした魅力的なカバー。本来であれば、これは新聞ではなく、文中でルフォンが書いたことになっている弾劾、というか醜聞を暴きたてる文書のはず。でも、フランス語の分からない私には、これが何の意味もない文字の羅列なのか、作品に登場するルフォンの文章なのかもわかりません。でも、このデザインは岩郷の仕事の中でも特筆すべきものではないでしょうか。

出版社のHPには、この話の中身について
             *
18世紀末、フランスのTwitterは、「パンフレット」だった。
金持ちの狒々爺(エロじじい)との、ぞっとする縁談を壊すために侯爵夫人が取った手段は――誹謗文(パンフレット)。そう、パリ中に噂を撒けばよい。
『ミノタウロス』の著者が奏でる、エッジの効いた諷刺小説

猛火に包まれたゴシップが、パリを駆けめぐる――
いつの世も、人は醜聞(ゴシップ)がないと生きてゆけない。

さる侯爵が、美しい養女ジュリーを、放蕩三昧の金持ちV***氏に輿入れさせようと企んだ。ところが、ジュリーには結婚を誓い合った若者がいる。彼女を我が子同然に可愛がり育ててきた候爵夫人は、この縁談に胸を痛め、パリのみならずフランス全土で流行していた訴訟の手管を使う奸計を巡らせた。すなわち、誹謗文を流布させ、悪評を流して醜聞を炎上させるのだ。この醜聞の代筆屋として白羽の矢が立ったのは、腕は良いがうだつの上がらない弁護士、ルフォンだった。哀れルフォンの命運やいかに――。
             *
とあります。

私は読んでいて、有名なオペラを思い浮かべました。たとえば、モーツァルトの『フィガロの結婚』、あるいは『コジ・ファン・トゥッテ』、R・シュトラウスの『バラの騎士』。どれも退廃的、といえば言えないこともない、男と女の騙しあいのようなお話です。あるいはヴェルディの歌劇『エルナニ』だっていい。ま、オペラにはこういう、なんとなく似ているなんていう話は山とあります。

だから面白くない、ではなくて面白い。逆に、私だったらこれを自作オペラの台本にして、ヨーロッパに逆上陸したらいいだろうな、って思います。あるいはまた、『フイヤン派の野望 小説フランス革命』を書いている佐藤 賢一は、作家として同姓仲間のこの作品をどう読むのだろう、なんてことを思ったりもします。

さて、お話ですが、主人公は普通であれば、語り手の私、ということになります。でも、今回はあくまで黒子に徹しています。では実際の主人公はだれでしょう。この話では、同じ重さをもった登場人物が何人もいます。事件の発端となった少女、その恋人、横恋慕する男、それに協力する侯爵、少女の幸せを願う美しい侯爵夫人、その夫人のために知恵を出した私、そして白羽の矢を立てられて弁護士、とみなさん大活躍。

ということで、簡単に彼らを紹介していきましょう。まずは、何と言っても16歳の美少女ジュリーです。彼女はインドで父を亡くし、母と二人でフランスに戻り母の友人である侯爵夫人を訪ねたものの、間もなく母も亡くなってしまいます。その孤児となったジュリーを引き取り、我が子のように可愛がって育てるのが、侯爵夫人です。

彼女を描いた絵を見た人が、それから目をそらすことができなくなる、そういう類の美女ですが、侯爵に貞節を誓うしっかりした女性でもあります。その夫である侯爵も基本的には好人物で、夫妻でジュリーを可愛がってきたのですが、今回は友人のためにひと肌脱ごうとしたことから、ジュリーとも夫人とも対立することになります。貞淑な夫人も、養女の幸せのためにあえて、夫に逆らうのです。

侯爵夫妻の仲を裂くことになったのが金と権力をもった50代のV***です。ジュリーの養父である侯爵の友人で、今まで三人も妻を変えた好色漢で、16歳になるジュリーの美しさに目をつけ、婚約者もいる少女を我が物にしようと侯爵に協力を要請します。好色は、欠点にうつらないのが男の世界。むしろ、富と力を持っていることは結婚相手としてふさわしい、そう侯爵は判断するのです。

侯爵夫人のために、弁護士に覚え書きを書かせることを依頼するのが私です。ちょっと抜けているところは、お話自体が風刺劇というか喜劇仕立てだからでしょう。そして、私が目を付けたのがルフォンです。ルフォンは30歳くらいの弁護士で、仕事の面だけとれば有能ですが、人がいいのでしょう、雇人にいいように使われていいます。侯爵夫人の狙い通りの活躍を若き弁護士は見せるのでしょうか。

ともかく、面白いです。私はだいぶ前に佐藤亜紀の『バルタザールの遍歴』で躓いて以来、評判は聞くものの敬して遠ざけてきたきたので、あの佐藤がこんなんに俗っぽい話を書くの? と信じられない気もしました。とはいえ、お話は読者に媚びたものではなく、あくまでヨーロッパの伝統に則った喜劇譚。もともと、向こうの世界を描いて出てきた人ですから、上手くて当然なんでしょうが、以前の作品も読み直さなければと思わせる出来です。次は『ミノタウロス』にあたりますか・・・

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2010/12/24 23:22

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2011/02/18 21:29

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2011/03/19 10:16

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2011/05/08 12:50

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2011/06/20 01:39

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2011/11/19 22:11

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2012/03/05 00:18

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2012/10/19 16:30

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2012/12/04 11:30

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2013/02/08 14:22

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2014/01/26 17:13

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