降灰除去、高額請求トラブル相次ぐ 新燃岳噴火の宮崎県内
自治体が注意呼び掛け
霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火活動による降灰が深刻な宮崎県内で、屋根に積もった灰の除去などを頼んだ高齢者が、業者に高額の代金を請求されるなどのトラブルが相次ぎ、自治体などが注意を呼び掛けている。
高齢者が屋根の除灰作業を行うのは危険を伴い、身寄りがない人は業者に頼むなどするしかない。同県都城市の消費生活センターには「飛び込みで訪れた業者に代金を支払ったが、ほとんど何もせずにいなくなった」などの相談が寄せられた。
同県三股町でも同様の被害が出ている。町地域包括支援センターが町内を巡回して聞き取り調査をしたところ、「除灰作業後に約束した額の2倍以上を請求された」「高額の空気清浄器を売りつけられた」といった訴えがあった。
今後も降灰が続くとみられ、同センターの担当者は「被害に遭う高齢者はさらに増えるだろう」と指摘する。チラシやインターネット、民生委員を通じて注意喚起を徹底するとしている。〔共同〕