これは偽物の薬ですが効きます...という治療でも効果的とハーバード大が新発表!

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    これは偽物の薬ですが効きます...という治療でも効果的とハーバード大が新発表!

    発表内容に抗議も殺到中のようですが...

    ハーバード大学医学部のテッド准教授が率いる研究チームは、このほど80名の過敏性腸症候群(IBS)の患者を対象にして、偽薬投与の比較実験を行なったのですが、本物の薬ではないことが明らかな状況でも、疑似薬には非常に大きな効果があるとの結果データが出てきたそうですよ。なんの治療もなされないよりは、よっぽど意義があるとの発表みたいですね...

    IBS患者のうち、研究者たちが「これは疑似薬で身体に何ら吸収されるものはありませんが、それでも症状改善に効くと思って飲んでください」と、ある身体に無害なピルを日に2度ずつ飲み込んでもらったところ、そのまま何も治療せずに放っておかれるよりは、偽の薬でも効果があると信じて飲んだグループのほうが明らかに回復が早かったんだとか。

    本当のところは何の効果もない疑似薬が細菌を殺したり腫瘍を治癒したりする効果があるとは思いません。しかしながら、患者の気持ち次第で症状が大きく改善することもあると実証されたのではないでしょうか?

    テッド准教授はそう語りつつ、さらなる研究を進めたいと発表していますよ。せっかく受けている治療が医学的には何の効果もないことが分かっているだなんてどうかなって感じ

    もしますけど、それでも効いちゃうんだったら安くで病気が治っていいのかも? でもやっぱりそんな医療には批判が押し寄せるだろうなぁ。

    Harvard Medical School

    Photo by Dean812

    Jessica Hamzelou(米版/湯木進悟)