KDDIがAndroid 2.2スマートフォン『htc EVO WiMAX ISW11HT』とAndroid 3.0タブレット『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』を発表

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KDDIがAndroid 2.2スマートフォン『htc EVO WiMAX ISW11HT』とAndroid 3.0タブレット『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』を発表

KDDIは4月上旬以降に発売するauの新製品として、Android 2.2スマートフォン『htc EVO WiMAX ISW11HT』とAndroid 3.0タブレット『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』を発表。新製品の発表会を開催しました。同社によれば「“超!”速いスマートフォン」と「“超!”注目度No.1タブレット」という位置づけとなる、ハイエンドなグローバルモデルの端末。『htc EVO WiMAX ISW11HT』ではWiMAXによる高速通信と、スマートフォンをWi-Fiルータとして使えるテザリング機能、『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』では今年1月に米国で発表された最新製品の日本市場へのスピード投入が今回の発表の目玉となっています。

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・WiMAXとテザリングが利用できる『htc EVO WiMAX ISW11HT』

『htc EVO WiMAX ISW11HT』を発表

『htc EVO WiMAX ISW11HT』は、台湾HTC社製のAndroidスマートフォン。約4.3インチ、800×480ドットのディスプレーを搭載し、インカメラも搭載します。OSはAndroid 2.2で、『Flash Player 10.1』に対応し、パソコン同様にFlashコンテンツを利用可能。新規契約でキャンペーンなどの割り引きを適用し、実質3万円台前半の価格になる見込み。

WiMAXで高速通信を実現

下り最大40Mbps、上り最大10MbpsのWiMAX通信機能を搭載します。料金は従来のスマートフォン向け料金プランとパケット定額プランを利用でき、WiMAX利用月のみ『+WiMAX』月額利用料として525円(税込み)がかかる料金体系。販売開始から2011年8月までは『+WiMAX』月額利用料を無料にするキャンペーンを実施します。

テザリング解禁

テザリング機能では、パソコンや携帯ゲーム機、タブレットといったWi-Fi対応端末を最大8台まで接続可能。スマートフォンで契約するプロバイダである『IS NET』または『au.NET』で利用できるので、テザリングの使用で別途契約や料金はかかりません。WiMAX接続の場合、接続制限もかからないとのこと。

『Desire HD』とほぼ同サイズ カメラのレンズ周りのデザインが『Desire HD』とは異なる スタンドが付属

タッチ&トライコーナーで実機を触ってみました。『Desire HD』と外観的に大きく変わるところはありませんが、インカメラが搭載され、動画などを見る際、本体を立てて使えるスタンドが付属しているのが特徴です。

WiMAXに接続済み

会場の実機はWiMAX接続済み。動画の再生やアプリのダウンロードでその速度を実感できそうです。

テザリングのメニューも

テザリングのメニューも実装されています。バッテリー容量は1500mAhとのこと。説明員によるとWiMAX通信でもバッテリー消費量はWi-Fi接続と変わらないそうですが、電池の持ちが使い勝手を大きく左右しそうです。

『htc EVO WiMAX ISW11HT』主な仕様
通信方式:WiMAX、CDMA 1x EV-DO Rev.A (CDMA 1X WIN)
サイズ:約W67×H122×D12.8mm(最厚部13.8mm)
重量:約170g
連続通話時間:約290分
連続待ち受け時間:約340時間
充電時間:AC 時約120分
カラー:ブラック
ディスプレー:約4.3インチ 800×480ドット TFT液晶
外部メモリー:microSD/microSDHCメモリーカード(最大32GB)
カメラ:有効画素数約800万画素
インカメラ:有効画素数約130万画素
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Bluetooth:2.1+EDR
外部インタフェース:microUSB
主な対応サービス:Cメール(受信のみ)、Googleサービス、Wi-Fiテザリング、USBテザリング、HTC Sense 1.6、Skype au、jibe
主な対応機能:+WiMAX、HDMI OUT、FMラジオ

・Android 3.0搭載の10.1インチタブレット『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』

『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』を発表

先週NTTドコモがLGエレクトロニクス製のAndroidタブレット『Optimus Pad L-06C』を発表したのに続いて、KDDIは米MOTOROLA社製のAndroidタブレット『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』を発表。いずれもタブレットに最適化された最新のOSであるAndroid 3.0を搭載していますが、『Optimus Pad L-06C』が8.9インチであるのに対して、『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』は10.1インチと大型のもの。Wi-Fi専用モデルで、3G回線による接続機能は提供されません。

『CES2011』で『Best of Show』を受賞

1月に米国で開催された展示会『Consumer Electronics Show 2011』で『Best of Show』を受賞した注目製品。KDDI代表取締役社長の田中孝司氏は「ハイエンドのお客様に“刺さる”」製品として、1月の発表からすぐに日本での発売を決定したとのこと。価格については検討中ということですが、Wi-Fiルーターとのセットで5万円程度、単体では5万円を超える価格で提供される見込みです。

デュアルコアの『NVIDIA Tegra 2』を搭載。『Flash Player 10.1』にも後日対応を予定しています。現在は、Android 3.0に最適化されたものが提供されるのを待っている段階。発売までに提供が開始されていれば、プリインストールされる可能性もあるとのこと。『Android マーケット』にも対応します。

両手持ちが前提になりそうなサイズ ちょっと武骨な印象の背面 ブラウザも見やすい

タッチ&トライコーナーで実機を触ってみました。10.1インチ、1280×800ドットの大画面は見やすく、ノートパソコンやネットブックの代替として検討できるサイズ。発表でもBluetoothキーボードと組み合わせた利用が提案され、主に自宅での利用を想定しています。キーボードのほか、ケースやドックなどのアクセサリーも同時に発売予定。

インカメラを搭載し、お互いの顔を見ながらのビデオチャットも可能。バッテリー容量は3250mAhですが、7.4Vで使用するため、24.1Whの使用が可能。『Optimus Pad』は6400mAhで30Whとなっているため、ほとんど変わらないスペックになるそうです。

『MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M』主な仕様
通信方式:Wi-Fi
サイズ:約W248×H167×D12.9mm
重量:約700g
連続使用時間:約510分
連続待ち受け時間:約480時間
ディスプレー:10.1インチ 1280×800ドット
本体メモリー:32GB
外部メモリー:microSD/microSDHCメモリーカード(最大32GB)
カメラ:有効画素数約500万画素
インカメラ:有効画素数約200万画素
無線LAN:IEEE802.11b/g/n
Bluetooth:2.1+EDR
外部インタフェース:microUSB 2.0
付属品:ACアダプター

WiMAXスマートフォンという新機軸で差別化を図るKDDI。3キャリアの中でも最初にスマートフォンによるテザリングを可能にしたのはインパクトある発表と言えそうです。タブレットに関しては、今のところAndroid 3.0が標準的なプラットフォームになると考えられ、ドコモとauの2社で早急にグローバルモデルをラインアップした印象。ウワサの『iPad 2』の発表を控え、今後もタブレット端末の動きには注目できそうです。

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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