セリーグのオーナー会議の決定事項を携えて、文部科学省にお伺いを立てにいく加藤良三コミッショナーは、まさに子供の使いと言う感じだった。彼はセパ両リーグを統べるプロ野球最高の権威である。それが、両リーグの意見をまとめることさえできず、片側のリーグの走り使いとなって、差し戻されることが明らかな書類を持ってマスコミ注視の中、文部省を訪れたのである。恐らく、この元駐米大使は内心「これほどの屈辱はない」と感じ