震災後の窃盗被害1億円に 宮城県内、被災地で多発
宮城県警は30日、東日本大震災発生から26日までの約半月間で、県内で発生した窃盗事件の被害総額が約1億円に上ると明らかにした。
県警によると、空き巣や忍び込み、事務所荒らしなどの窃盗事件は15日間に計約290件発生。津波にのまれた仙台市東部や多賀城市、石巻市などで多発している。気仙沼市では、津波で損壊した信用金庫の金庫室から現金4千万円が盗まれているのが発覚している。
前年と比べ、出店荒らしが60件、ガソリン盗などは40件増加した。県警は、震災による物資不足の影響とみている。
県警は26日までにガソリンなどの窃盗容疑などで25件40人を摘発した。〔共同〕