Facebookとツイッターの会員概況

2011/01/15 12:00

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インフォグラフィック先日【Facebookの利用者数と増加率上位国(2010年12月末分)】で紹介した、Facebookの公式データを取得・分析しているNick Burcher氏による【公開情報サイト】にて、1月6日にFacebookとツイッター(Twitter)の2010年におけるデータをまとめてグラフィック化した「インフォグラフィック」が掲載された。元をたどるとインフォグラフィックの公開などを行っている【digital surgeons】で掲載されていたもので、シンプルで両ソーシャルメディアの現状が良く分かる図となっている。今回はこのデータをもとに、Facebookとツイッターの現在(よりちょっと前)事情をいくつかグラフにまとめて見ることにした。


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「現在(よりちょっと前)事情」としたのは、今回データを引用したグラフのデータ抽出元一覧を見ると、中には2010年3月時点のものもあるため。ソーシャルメディアの進歩発展ぶりは秒進分歩のレベルで、1年近い間に大きく数字が変わっているものも少なくない。例えばFacebookの利用者数は5億人と記されているが、現時点では5億8500万人程度という値が確認できる。また、特筆事項の無い限り、アメリカ国内における各ソーシャルメディア利用者に対するデータなので、世界全体としての利用性向とは少々異なる場合もある。それも含めて、「参考値」として見てほしい。

まずは男女比と年齢階層比。

↑ 男女比
↑ 男女比

↑ 年齢階層比
↑ 年齢階層比

【世界各国のソーシャルメディア利用における世代間ギャップ】でも触れているように、世界全体ではまだ男性の方が優位だが、携帯端末経由のアクセスが増加していることで、この関係も逆転する傾向にある。今件データはアメリカでのもののため、すでにその現象が発しているわけだ。むしろ興味深いのは年齢階層別で、ツイッターの方がやや年齢が高いという結果が出ている。多種多様な機能が使え、横のつながりを容易に果たしやすいFacebookの方が、若年層には好かれやすいのだろう。

ついで、一般利用者よりは広告主、商用利用者が気になるであろうデータ、学歴や年収比。

↑ 学歴比
↑ 学歴比

↑ 年収階層比(ドル)
↑ 年収階層比(ドル)

年齢階層別のところでも見たように、Facebookは若年層からも幅広い支持を集めているせいか、高校在学や高卒の人による利用率も高め。年収に関しては、ややツイッターの方が上の感もあるが、これは年齢層が高いことに起因するものだろう。

最後に各種利用性向。

↑ 主要アクセス状況や利用性向
↑ 主要アクセス状況や利用性向

認知度は両方とも高め。Facebookの方が友達関係が強いこともあり、毎日ログイン率は高い。一方で情報量が少ないこともあり携帯との相性が良いツイッターの方が、携帯電話経由の比率は高い(元々ショートメッセンジャーサービスがコンセプト上のペースなのだから当然の話)。

注目したいのはブランド周り。ブランドをフォローする比率はFacebookの方が高いが、そのフォローしたブランドで何か購入する予定の人はツイッターの方が高い。ちなみに二つを掛け合わせると、各ソーシャルメディアの利用者総数に対してFacebookは20%・ツイッターは17%の人がフォローしたブランドで何かを購入するつもりであると回答していることになる。

以上ざっとではあるが、元の図版のデータをグラフとして再構築した。繰り返しになるが、今データはあくまでも2010年時点のもの。Facebookの最新データをCheckfacebook.comで確認したが、男女比・年齢階層比に大きな変化はなかったもの、利用者数は冒頭で触れたように図版上の「5億人」から1億人近く増加していた。今後、携帯端末経由でのアクセス者が増えるにつれて、これらのデータも少しずつ変化を見せていくに違いない。


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