世界中のマスコミや学者を釣った原始人達! タサダイ族とは?

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タサダイ族

1960年代に原始人が現存しているとして、世界中を驚かせた事件があった。フィリピン・ミンダナオ島に発見されたタサダイ族だ。20世紀に発見された原始人として話題になり当時はCBSやBBCなども報道した。1974年には当時のフィリピン大統領の命令によりタサダイ族の住居区への立ち入りを一切禁止され、さらには保護のために多額の寄付金まで寄せられた。190平方kmという保護区が定められその区域は立ち入り禁止となった。

――タサダイ族の生活
当時の報道によると、タサダイ族の生き方はまさに原始人。石斧を使いそれを武器としてハンティングしていたようだ。しかし農耕は行わず山にある芋や草、そのほかの動物を食べて生きていたという。また彼らタサダイ族には「敵」、「争い」という概念がないともされている。

発見されたタサダイ族は26人、6家族とわずか。言語も独自の物を使い洞窟で生活していたという。『ナショナルジオグラフィック』などの有名雑誌も彼らの生き方に感動したという程だ。

――真実が浮き彫りに
しかしそんなタサダイ族に疑惑が持たれる。洞窟生活を送っていたはずのタサダイ族の言語から「家の屋根」という単語があるというのだ。またそれだけではなく運び込まれた米、タバコを吸っているところの目撃、服に来て時々市場にやってくるなどの情報も寄せられた。

彼らは一体何者なのだろうか?

当時のフィリピン大統領、フェルディナンド・マルコス政権崩壊後に二人のジャーナリストが禁止区域へ立ち入ったのが原因で、更なる疑惑が持たれることとなる。そのジャーナリスト達がみたタサダイ族は以下の様なものだった。
・洞窟ではなく普通の家に住んでいる
・Tシャツにジーンズを着ている
・タバコを吸っている
・バギーに乗っている
・現代人と何ら変わらない生活
と驚くべき事実が見えてしまった。

このことが大々的に「タサダイ族はウソ?」と報じられ、そこでも疑惑が生まれた。洞窟での生活の痕が全くない。わずか26人だけで子孫繁栄してことは疑わしいなどだ。

――全部ヤラセでしたー
ABCがタサダイ族達にインタビューし、当時の写真を見せたところ、「あれは全部ヤラセ」と言い切ったという。世界中をつり上げたこの20世紀の原始人騒動。10大詐欺事件とも称されているタサダイ族。誰が何のために行ったのか真相は不明だ。周辺住民まで巻き込んで仕組まれたとされているこの大規模な詐欺事件。国内ではテレビ番組『奇跡体験!アンビリバボー』が特集として紹介した過去がある。

また集められた12億円もの寄付金も環境大臣エリザルデにより持ち去られていた。持ち去られた具体的な時期は不明だが、マルコス政権崩壊前だとされている。

画像:『Wikipedia』より引用

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