2011年2月27日日曜日

ヒア アフター

クリント・イーストウッドにハズレなし」
この言葉に噓偽りなし。
今回も間違いなし、でした。
感服しました。

マイルス・デイヴィスが「俺は音楽を喰って生きているんだ」と言ったように。
クリント・イーストウッドも「映画を喰って生きているんだ」ろうと思う。
スティーヴン・スピルバーグが名を連ねてますけど何やったんだろう?と思って観たんですが。
作品が始まってすぐわかりました。
(ああ、、、、この津波シーンか…)
紛れもなくあの迫力、、、スピルバーグの仕事じゃない?!きっと!!
たぶん制作費の殆どマット・デイモンギャラとこの「津波シーン」で使ってると思うな!
ヒア アフター
津波シーン

その映画の内容はというと…
これまたすごい。
死んだらドウナル…?
です。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
こりゃまたえらいテーマを扱ったモノだ。(汗)

3つの街でまったく関係のない3人が主人公。
場所はサンフランシスコ、パリ、ロンドン。
サンフランシスコには死んだ人と話すことが出来るジョージ(マット・デイモン)。
ヒア アフター
パリにはリゾート地で津波の被害に遭い臨死体験をした女性キャスター、マリー(セシル・ドゥ・フランス)。
ヒア アフター
ロンドンでは一卵性双生児の兄弟の一人が突然の事故で死んでしまい、残された弟マーカス(フランキー・マクラレン)。
ヒア アフター
3人が3人とも「人は死んだら?」と関わり、考え、苦しむ。


やがて、3人は何かに惹かれるように、、ロンドンの街で偶然に出会う。
あ、偶然じゃないか。
あれは「必然」だ。
会うべくして会ったわけだ。


細かい内容を書くといけないので書かないけど。
感想列挙しますね。

  • 月給2000ドルで砂糖工場で働いているジョージはけっこう良い部屋に住んでるし!料理教室まで通ってるなんて!?ボクはもうちょっと給料もらってるけどなーーガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
  • そう!ボクもいつか料理教室にいってみたいぞ!!あんな美人と…
  • 津波こわいな!
  • 死ぬべきときに死ぬほうがいい!死ねなかったヒトってのも結構悲惨な人生を過ごしそう
  • ラストシーンはものすごく「深読み」しちゃいますね、手紙の内容、握手の意味、ジョージの妄想(キスシーン)の意味?ああ…なんだったんだろう??
「死ぬ」ってことは終わりじゃない、と思う。
それは昔からそう思ってる。
逆に言えば「いのち」ってなんなの?
「生きてる」ってどういうこと?
この逆説が「死んでる」ってことなので。
誰も「生きてる」ことを明確に説明できないでしょ。
少し前にそういうのに興味を持って本を読みあさったことがありますな。
化学的に言うと「分子の結合」ですしね、物体なんて。(笑)
んで、分子の結合が持続できなくなると分裂を起こし、無機質、、つまり「死んで無になる」ってわけで。
地球が生き物だとするガイア仮説によれば、人間の構成分子が分解されて地球の一部に戻されて…ああ、、、、気持ち悪い…変態だわ、こんなこと考えてると!!きっとバカになっちゃうわ!

そんな感じで。
魅入りました、はい。
すごいです、クリント・イーストウッド。
あと50年生きて映画を撮り続けてください、お願いします。

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