～徒然なるままに@サウジ～

ボランティア団体の名前ではありません（そちらはＳａｈｅｌです）。

Ｓａｈｅｒは、サウジにおける違反車取り締まりシステムの名称です。

詳しい説明はこちらのページ（英文）にゆずるとして・・・

首都リヤドの運転マナーの悪さはサウジ人でさえウンザリするほどなんですよ

上記のホームページをたどると：
昨年の交通事故数は48万5931件、1000件中13人が死亡、1日18人亡くなる計算とか！

昨年の交通事故死亡者数は6458人って、日本よりも多い・・・

（昨年と書きつついずれも2008年のデータのようですが）

交通事故死亡率の高さは恐らく世界トップクラスなのでは（ーー；）危なすぎる

信じられないくらい大破した車や裏返しの車を毎日見かける国なんて、そうそうないですよね

で、対策として昨年から大きな交差点などにカメラ付きの機械が設置されております。
 サヘル、見参？！
遠くから撮影したのでボケてますが・・・

だって、近くで撮ったら逆に撮られそうな気が、ねぇ？

これは「固定型サヘル」ですが、「移動式サヘル」もあるようですよ。

赤信号なのに見切り発進する車、無理やり突っ込む車、スピード違反の車などの違反車を検知してカメラがその車を撮影、ナンバープレートから持ち主を割り出し、罰金を科すようになっています。

夜の交差点や路上でやたら明るいストロボの光を感じたら、それはサヘルが作動した証拠。

幸い我がダンナは捕まった事がありませんけどね安全運転してますから。

サヘルの前で荒い運転は禁物です

なんせ罰金額は300リアル（約7200円）、悪質だと金額がアップ、決して安くはありません・・・

しかもこの罰金、払わないとエライ目に遭います。

外国人の場合、サウジを出るためのビザ「Ｅｘｉｔビザ」を発給してもらえません

つまり、故国に帰れなくなっちゃうんですねぇ。

普通の国はビザが切れたら「強制退去」なのに、サウジは逆に出られなくなるんです。
（分からん～～）

たとえサウジ人でも罰金の踏み倒しはできません。

なぜならこのシステム、車の持ち主を割り出すだけでなく、身分証明と連動している銀行口座ともつながっていて、罰金を払わないでいると口座が凍結されてしまうんだとか！

そして少々厄介なのが罰金を払う仕組み。

銀行窓口や警察の窓口で払う、いわゆるアナログな手段が使えないんです。

インターネットバンキングとＡＴＭでの振込のみの受付だそうな。

車があってパソコンがない人だったらどうするの？と思ってしまいますが、そんな人はＡＴＭでやりなさい、ということなんでしょうね。

ダンナいわく、「人間を使うと面倒だし間違えるし、省力化、機械任せにしたいんでしょ」ですと。

今はいいけれど、そのうち壊れて動かなくなるとか、誤請求されやしないかしらん

なお、コチラのページで処罰対象や罰金の額が分かるようです（まだ英語ページができていないみたいですが）。

自動翻訳をすると変な日本語になりますが、言わんとしている内容は何となく分かります。

携帯電話を使いながらの運転も処罰の対象ですが、それを取り締まっている警察官を・・・
見た事ないですねぇ

道路を走ってて渋滞でもないのに急に減速する車がいたら、それはほぼ間違いなく電話です。

ひどい人はひざに幼い子供を乗せて、ハンドルを握りながらメールを打ってますから！

こんなんで事故らない方が不思議か・・・

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