中国、山東~遼東半島の海底トンネル建設承認
【大連=進藤英樹】中国国務院(政府)が、渤海を挟んで向かい合う山東半島と遼東半島を結ぶ海底トンネルの建設計画を承認したことが10日までに明らかになった。両半島を結ぶ最短距離は約106キロメートル。総事業費は約2000億~3000億元(2兆5000億~3兆7500億円)にのぼる見込みで、2006年完成の三峡ダムに匹敵する規模になる。
10日付の中国紙、半島晨報によると、国務院は1月4日、海底トンネル建設を含む山東半島の開発計画を承認した。
海底トンネルは、山東半島の蓬莱市と遼東半島最南端の老鉄山の間を途中の小さな島々を経由して結ぶ。自動車用と鉄道用のルートを建設。完成すれば両半島間の移動時間は自動車で約1時間、鉄道で40分程度になると見込まれ、現在のフェリーに比べておよそ10分の1に短縮できるとしている。
事業主体を国にするか、山東省と遼東半島のある遼寧省の両省政府にするのかなど、詳細は今後詰めるという。