写真1 Wi-Fi Directでデータを転送するメニュー
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写真2 ファイル転送を受け付けるWi-Fi Direct機器が一覧表示されたところ
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写真3 Wi-Fi Directの設定にジャンプする画面 画面右下に注目
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 韓国Samsung Electronics社はスペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」(2011年2月14日~17日)において,ソフトウエア・プラットフォームとしてAndroidを搭載する同社の新型スマートフォン「Galaxy S II」のWi-Fi Direct機能を実演している(Galaxy S IIに関するTech-On!の記事)。Wi-Fi Directはアクセス・ポイントを介さず,無線LAN機能を備えた機器同士が直接通信する仕様。説明員によると「今回搭載したWi-Fi DirectはAndroid本来の機能ではなくSamsungの独自実装」という。

 Wi-Fi Directは,例えば他の機器への写真の転送に使える。まず,アルバム・アプリ「ギャラリー」で外部の機器に転送したい画像を開き,共有機能を選ぶとBluetoothなどと混じって「Share via Wi-Fi」というアクションが現れる(写真1)。これをタップすると無線LANネットワークの探査が始まり,Wi-Fi Directで通信可能な機器の一覧が表示される。その中から機器を選ぶとデータが転送される(写真2)。

 自機をファイル転送などを受け付けるWi-Fi Direct機器として設定する場合は,Androidの無線ネットワーク設定から実施する。具体的には無線LANの設定を開き,メニュー・ボタンを押すと,Wi-Fi Directへの設定に移行するためのボタンが現れる(写真3)。これを選ぶと,Wi-Fi Directの設定画面が開く。開いてきた画面では外部に公開する機器の名前や,外部機器が接続してきた場合のパスワードなどが設定できる。