大胆予想!Amazon Kindleタブレットはズバリこうなる

  • author satomi
  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
大胆予想!Amazon Kindleタブレットはズバリこうなる

これは久々のワクテカ。Amazon Cloud Driveがまたすごいから嫌でも妄想が膨らんでしまうんですよね、Amazonタブレット。

デバイス

最低でもアマゾンがWi-Fi対応のマルチタッチのカラー端末を作ってるのはこれ確かです。 遅く見積もっても去年の頭ぐらいからやってるはず。

まずマルチタッチの会社「Touchco」を買収し、Kindle開発を担当する子会社「Lab126」に合併しました。で、LCDの専門家募集の採用告知を出した。マルチタッチのカラースクリーン端末がKindleじゃないなら、どう呼べば? そう、タブレットですよね。

サイズ。これは結構知りたいポイントですよね! タブレットには7インチから8.9インチ、9.7インチ、10.1インチまでいろんなサイズありますから。 アマゾンが作ってきたKindleは6インチと9.7インチの少なくとも2サイズあります。もしKindleのタブレットも同じサイズになるとすれば、スクリーンは大きめの7インチになると思うので、たぶんNook Colorみたいな感じかな。9.7インチのは他のタブレットそっくりになると思います。

Kindleタブレットのコアは読書サポート ―そう考えるのがスンナリきますよね、アマゾンはアッと驚く端末にしたいと思ってるはずですが― なので、一番可能性高いのは7インチのタブレットでしょうね。となるとアマゾンにもあんまりできることはなさそうです、まだ7インチタブレットはいいの出てないので。言い換えると、これがアマゾンが破らなくてはならない殻です。

逆にeリーダーの殻を破る無茶苦茶パワフルな端末だったらビックリ仰天ですよね、アマゾンが無茶苦茶値を釣り上げるとは考えにくいから。スペックで対抗し、尚且つ値段を他のGalaxy TabXoomのようなタブレット並みにするとなると、機能フル装備のタブレットじゃないとダメだろうし、そういう方向性をアマゾンが求めているとは思えないんですよね。やっぱり安くって機能絞った端末と考えるのが穏当ですよね。...でも違うかもしれないからね!

ということで次、ソフトウェアとサービスの話(そそくさ)。

何が搭載になる?

さて、ここからがKindleタブレットで一番知りたい疑問の核心ですよ。Kindleタブレットは全部載せタブレットになって市場の主要タブレット全部を敵に回すのか? あるいはもっと範囲を狭め、機能は限られているんだけど素晴らしいものを用意し、ある決まった使い手を訴求する端末になるのか? 僕はある程度は後者の可能性が強いな、と思ってます。

OSはAndroidベースにする可能性が非常に高いです、最近Androidの開発者を徹底的に探しているので。最低でもLinuxをルーツに持つものにはなるでしょう。ソフトウェアエンジニア募集の告知を精査してみると、Kindle開発ではLinuxがものすごく大きくかんでいることが分かりますからね(Kindle電子書籍リーダーもLinuxなので、おそらくそちらの募集も混じってるとは思いますけど)。

Android使うのは妥当な判断ですよね、諸々の理由で。まずタダで使えるし、すぐ使えるアプリも沢山揃ってます。一番の鍵は先ごろアプリストア「Amazon Appstore for Android」をオープンしたことでしょう。 これはAndroid Marketの代用品だけど、少なくともアプリの品揃え、ショッピング体験の面では質の高い代役と言えますよね、Amazonはアプリの採用基準が高いので。

そもそも「なんでアマゾンはApp Store開くの?」というのは考えておくべきポイントですよね。

アマゾンもアップルと似たようなレートでアプリの売上げから分け前(30%)はねてはいるんです、セール期間中のアプリはレートが下がりますけどね。でもAndroidアプリ市場がいくら成長中と言っても、アマゾンストアが全端末に乗っかって、端末で買ったもの全てから分け前を回収できるわけじゃありません。今すぐ世のAndroid端末にAmazon Appstoreが導入されると思うなんて博士馬鹿ぐらいでしょう。今のところまだAT&T端末では使えないですし(Cellular Southから今後出るAndroid端末、Velocity MicroとVilivから出るタブレットには予め搭載になりますが)。

増してやアップルのあのApp Storeでも「収支トントンいくかいかないかぐらい」なのに、こんな苦労背負いこんでAndroidアプリ決済の極一部のケチな取り分ありついても大きな利益回収には繋がらないと思うんですね。薄利多売の実績のあるリテーラーでもそれは考えにくい。―となると答えはひとつ。将来出すAmazon Android端末のために今からストア出してんだなーということになりませんかね?

Amazon AppStoreが本当に将来出るAndroidタブレットの下準備だとすれば、AmazonはGalaxyTabNook、その他のAndroidタブレット1000万台と同じ土俵に立つように一見思えます。が、僕はそれが100%正しいとは思いません。Amazonタブレットのエクスペリエンスがかなりキュレートされた、かなり洗練されたものになるとするなら同じ土俵というのは少し違うんじゃないかなーと。要するに、それは人々が使うことを念頭に作られたAndroidタブレットになると思うんですよ。

例えば今あるXoomの一番の問題点はアプリとコンテンツが足りないことですよね。でもAmazon Kindleタブレットなら、キラーなKindleアプリも書籍購入エクスペリエンスも揃ってるので、読書が主なフォーカスであることには変わりないんですが、それ以外のAmazonサービスもうんと取り込んだものにできますし、かなりケーパブルなタブレットが実現するんじゃないでしょうか。

アマゾンはPrime会員向けに無料の無制限動画ストリーミングサービスを始めたばかり。レンタルカタログも膨大なもの抱えてます。動画コンテンツもあるし、Amazonミュージックストアもあります。そして今やAppstoreもあって、そこではアマゾンが売る価値アリと判断したアプリを厳選して販売していますからね。

問題は、ルック、フィール、動作の三拍子揃った誰もが唸る端末にしないとダメなことですね。これはめちゃ大変ですよ。

今のKindleは素晴らしいけど、3世代かけて洗練を重ねてあそこまでこれた、しかも一芸マシンですからね。読書! という目的ははっきりしています。バーンズ&ノーブルのNookカラーも読書端末のはずなんだけど、あんまり売れてないのは「なぜ使いたいAndroidアプリが使えないの?」という本筋離れたところで限界を感じさせる端末になっちゃってるからだと思います。

Kindleタブレット成功の秘訣、それはKindle以外のタブレットに見向きもしない人たちにオリジナルのKindleに負けないぐらい素晴らしいと思わせ、そのくせ限界を感じさせず、尚且つiPadじゃなくKindle納得して買ってもらえるような品物つくること。

つまり納得の良質なエクスペリエンス、そして低価格 --iPadより安い-- それしかないでしょう。iPadと他のAndroidタブレットに真正面から挑むのは、競合ひしめく血生臭い戦場に乗り込むに等しく、そんな晴れがましい顔では出てこれないかもしれません。一方、全く新しいタイプのタブレットを確立すればアマゾンは、そのすべてを回避できます。ただしアッと驚くもの出さないことには始まらないけどね。

Matt Buchanan(原文/satomi)