チラシの裏

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賽殺し編完結

2009年06月30日 19時31分31秒 | ゲーム:アニメ:07th Expansion関連
OVAはまだあと1巻残っているが、賽殺し編が終わったので感想を。

原作では大好きな話だったので期待が大きかった。


そして、期待通り面白かった。

原作ファンが見ても問題なし。

「原作が面白いから」というのが大きいかもしれないし

サウンドドラマでも面白かったかもしれないが

作画もそこそこ綺麗で映像の説得力も高いので

ひぐらしファンにはオススメできる良作だ。




原作というか、賽殺し編という話自体を振り返ってみると

「ひぐらしのなく頃に」「ひぐらしのなく頃に解」の続編的な位置付けになっているので

逆にひぐらしファン以外には楽しめない内容だ。

祭囃し編と同じく梨花を主人公とし、「ひぐらしのなく頃に解」で得られなかった最後の「解」を考えさせられる話だ。

つまり、「ひぐらしのなく頃に解」を理解していないと真の面白さは損なわれるだろう。

以前も書いた気がするが・・・

キーワードは「罪」と「禊」だ。


鬼隠し編、綿流し編、祟殺し編では、

仲間に相談しないから1人では解決できず追い詰められて殺人をしてしまうという話を、

原因を隠して描かれ、惨劇として演出されていた。

暇潰し編では、

惨劇が起こったあとの世界に残された後悔が描かれていた。

目明し編、罪滅し編では、

原因が少しずつ明かされることで、惨劇ではなく本当は悲劇だったということが描かれていた。

自身の罪に気付くことが大切だが、それだけでは惨劇を回避できないという答え。

皆殺し編、祭囃し編では、

残った謎に対する答え合わせと、惨劇回避のためにできることを努力する様が描かれていた。

惨劇を回避するためには誰1人欠けていない全員の協力が必要という答え。


これらの話の中で、根底のテーマとは

自身の「罪」を責任転嫁すると惨劇に至る。

仲間を信じないことであったり、祭具殿に侵入することであったり、暴力であったりと

様々なカタチで「罪」が描かれている。

その「罪」を認め、どう贖罪していくかを考えて実行することが「禊」。

自身の「罪」に気付くシーンは、メタ視点から描かれる奇跡的なものに近いが

大切なものはそのあとの葛藤として描かれている。

「禊」を成し得た者同士が助け合うと惨劇を回避できる。

圭一、レナ、魅音、詩音、沙都子、大石、赤坂などのメインキャラは

テーマに沿って成長を遂げたが、梨花と羽入は?

梨花は被害者だから「罪」はないのか?

賽殺し編では最後の「解」が描かれている。

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