iOSデバイス(iPhone4/第4世代iPod Touch)やOS Xでビデオチャットが楽しめる『FaceTime』と、いわずと知れたデスクトップチャットアプリの雄『Skype』は、ともにメジャーなiOSデバイス対応のビデオチャットアプリ。では、これらにはどんな違いがあるのでしょうか?

米Lifehacker編集部では、実際に『Skype』と『FaceTime』を使ってビデオ通話を行い、両者を比較しています。

 この比較では、iOSデバイスとデスクトップコンピュータとのビデオ通話、iOSデバイス同士のビデオ通話の2パターンを実験しました。前者の実験では、ウェブカメラ『Qcam Pro 9000』が付いており、OS Xが動作しているHackintoshとiPhone 4を利用。後者では、iPhone 4とiPod touch 4Gが使われています。

実際のビデオ通話の様子は、冒頭動画のとおり。この実験から、それぞれのチャットアプリには、以下のような特徴が見受けられたとのことです。

Skype

ビデオを最適化するための様々な設定機能があるデスクトップ版と異なり、iOS版Skypeには、このような機能がない。帯域幅を害さないよう、送信ビデオの画質に制限があるので、発信元となったiPhoneでの画質はベストとはいいがたいが、受信側がデスクトップコンピュータであれば、受信ビデオはより高画質となる。音質は非常にクリアだった。ただし、iOSデバイス同士のビデオ通話は、若干質が落ちる。耐えうる程度ではあるが、ビデオと音声にラグが見受けられた。

FaceTime

FaceTimeも、音質は良い。また、Skypeのようなビデオと音声のラグもなかった。ビデオの画質は、直立のときはベターだが、動くとフレームレートが落ちる。

iOSとMacのみに対応しているFaceTimeに対し、SkypeはMacのみならず、WindowsやLinuxといった他のコンピュータにも対応しているので、クロスプラットフォームでのビデオ通話ができる利点があります。また、FaceTimeはWi-Fiのみに限定されていますが、Skypeでは、Wi-Fiと3G間のビデオ通話も可能です。ただし、今回の実験で見受けられた、音声とビデオとのラグは、今後のSkypeの課題かもしれませんね。

このほか、ビデオチャットアプリの比較としては、ライフハッカーアーカイブ記事「Googleチャット、Skype、iChatをビデオチャットで比較してみた」も実施しています。あわせてご参考まで。

Whitson Gordon and Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)