福島第1・第2原発、作業員にけが人なし
宮城で震度6強
東京電力は8日未明、宮城県北部・中部で震度6強を記録した7日深夜の地震で、福島第1・第2原子力発電所で復旧作業中だった作業員計15人は全員、免震構造の建物に退避したと発表した。建物内には15人を含む東電や協力会社の社員ら383人がおり、第1原発5、6号機中央操作室にいた19人を合わせた計402人にけがはない。設備等の異常は確認されていないという。
東電によると、退避したのは同1、2号機の中央制御室にいた作業員2人のほか、屋外の2号機取水口付近で止水工事に携わっていた13人。
各原子炉の圧力や温度などの数値に大きな変化はみられず、安定している。1号機で実施している窒素の注入作業は、遠隔監視システムで異常がないことを確認。同3、4号機は8日午前0時に予定していた中央制御室での数値の確認作業を一時、中止した。
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