福島第一原発の事故で、野菜や牛乳、水道水などから基準を上回る放射性物質が相次いで検出された。都内のスーパーではミネラルウオーターの買い占めなども起きているが、「大事なのは、必要以上に怖がってパニックに陥らないこと」(山下俊一長崎大学大学院教授)という。冷静に対応するためにはどうすればよいのだろうか。専門家らの話を基に、人体への影響や対策についてまとめた。
現時点で規制値を上回っているのは、ホウレンソウなど葉もの野菜が中心。放射線医学総合研究所によれば、放射性物質は、ほぼすべて表面に付いていると考えられる。
「洗う」「煮る(煮汁は捨てる)」「皮や外葉をむく」などによって、汚染の低減が期待できるという。
これまで福島、茨城、群馬県などで、食品衛生法に基づく暫定規制値を上回るホウレンソウが見つかり、最も高いものでは27倍の放射性ヨウ素を検出している。
大分県立看護科学大学の甲斐倫明教授は、「避けられるなら避けるべきだが、リスクとしては低い」という。
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