
前回の話にも触れていた通り、今回の地震、大津波、原発事故に関連するデマのことが、ずっと気になってます。
中国では、日本のTwitterやFacebookに登録することができませんが、中国のツイッター、「微博」での情報を若い世代中心に皆一応毎日チェックしてます。震災から三週間も経った今、中国のネットユーザーたちは「情報の拡散」に対して慎重になっています。なぜ? 最初の一週間は正直つらかったです。その原因は、被災地の惨状ではなく、微博で流れ始めた不確実な話なのです。日本語で言う「デマ」です。
最初に話題になったのは、「中国でも大人気の日本の人物が遭難」っていうシリーズでした。
中国のネットユーザーの間では、日本の文化がポピュラーです。日本の2時間ドラマを最初から最後まで台詞を暗記しているファンもいます。日本のヒトが思っている以上に中国のヒトに日本の文化は注目度が高いです。だから一つの嘘は何万回も転載される可能性が結構あります。一時期微博に悲しい声があふれました。しかし、その人物の所属事務所や本人のブログなどの更新により、デマを打ち消すことができました。
日がたつについれて、「福島第一原子力発電所の放射性物質が中国に大きな影響」という話が広がっており、中国人も動揺し始めたようです。
根拠のない話から、根拠を捏造するつくり話までなってしまい、さらに、新聞に載っている専門家の発言内容でも、確信できない情報も見つけ出しました。
一般市民は科学知識に関する了解が少ないため、情報が正しいかどうかは判断し辛いでしょう。その時に、ある人達の生活がより忙しくなってきました。彼らは、「科学リス会」という科学普及団体のメンバーで、自分のことを「リス」と呼びます。
科学リス会は、中国にあるNGOです。2007年から色々な科学普及プロジェクトを開催し、沢山のメディアの注目を浴びました。