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福島の放射線量、安全性評価へ~文科省

2011年4月10日 15:44

 文科省は、福島県が行った学校の放射線量の測定結果について、早急に評価した上で、子供が校庭で活動する際の放射線量の基準を決める方針。

 福島県は、今月5日から7日に、県内の小・中学校と保育所、幼稚園など計1600の施設の敷地で放射線量を測定した。その結果、最も高かった浪江町の小学校では、校庭の表面付近で一時間当たり約30マイクロシーベルトの放射線量が観測された。また、飯舘村では、7つの小学校や幼稚園などで、一時間当たり10マイクロシーベルト以上が測定された。

 これを受け、文科省は、原子力安全委員会などと協議した上で早急に安全性に関する評価をして、子供が校庭で活動する際に指針となる放射線量の基準を決める方針。また、安全委員会は、放射線量だけでなく、校庭などの土壌に含まれる放射性物質の濃度を測る必要があると主張している。安全委員会は、こうした調査の結果も踏まえて、早い時期に評価を出したいと説明している。