「つか、やりすぎだろ!」な2010年

2010年12月30日(木) 17:59:19

昨日寝ながら今年をつらつら振り返っていたが、まぁなんというか、盛り沢山な一年だった。エポックメイキングな年と言っていいくらい盛り沢山かつ「上質なものに触れた一年」だったと思う。

仕事、講演、出版、連載、ボランティア、食事、旅行、出会いなどいろいろあるが、とりあえず「生で観たエンタメ」だけでもベスト10を作ってみようと思ったんだけど、いざ作り始めたら全然ムリ! 結局羅列になってしまった。

まず音楽系。
クラシックはあまり観なかった年だけど、ユンディ・リサロネン/ハーン/フィルハーモニアは印象に残っている。オケをもっと聴きたいな。

でもライブは当たり年だった。素晴らしいクオリティのものをいろいろ体験できた。
クレイジーケンバンド @ィ横浜FRIDAYに始まって、クレイジーケンバンド @八王子市民会館奥田民生「ひとりカンタビレ」矢野顕子の弾き語りツアー「ここが音楽堂!」最終日ホフディラン@渋谷AX矢野顕子@ブルーノート山下達郎@NHKホール竹内まりや LIVE 2010 @武道館、そして年末の大貫妙子&坂本龍一「UTAU」まで。どれもこれも捨てがたい。絞れない。

坂本龍一はUst生配信も極上だった。ライブではないがそこにいるみたいだった。というか、大御所系をよく観た一年。それと外タレを聴きに行っていない。たまたまだけど。

バレエは今年はそんなに行っていないが、アナニアシヴィリが踊ったグルジア国立バレエの一連はほぼ全公演観た。特に「ロミオとジュリエット」最終日が最高だった。その流れで長期間岩田守弘くんが来日してたのもうれしかった。
他に印象的なのは「ボリショイ・バレエ & マリインスキー・バレエ 合同ガラ」Bプロ「エトワール・ガラ2010」Bプロパリ・オペラ座バレエ日本公演「シンデレラ」。フラメンコのアルテ イ ソレラ『道成寺』も良かった。

舞台は、「NECK」@青山円形劇場*pnish* 公演「ウエスタンモード」、あとは青年団で「東京ノート」「演劇入門」。どれもとても印象的。

そういえば今年は文楽と歌舞伎をほとんど観なかった。
逆に落語はちょくちょく出かけた。しかも談志と志の輔と小三治が主という贅沢さ。

立川談志家元は二回聴けた。「立川志らく独演会 with 談志」「立川談志一門会」である。もう聴けるだけで至福。ありがたやありがたや。おかげで志らくも二回聴けた。志らくスゲエ。
志の輔は「志の輔らくご in パルコ」に始まって「立川志の輔 独演会」志の輔らくご「ビギン・ザ・ビギン」志の輔らくご in ACTシアターと四回。贅沢の極み。小三治も独演会で一度聴けたし。でも柳家さん喬とか柳家三三とかを聴き逃した一年でもあった。寄席にも行っていない。もっと行こう。

あとは、舞台系ではないけど、美術展は3つ印象に残っている。
湘南の春の海の風景とともに「話の話」展 @神奈川県立近代美術館、静岡への小旅行とともに「伊藤若冲アナザーワールド」@静岡県立美術館、あの夏の暑さとともに「佐藤雅彦“これも自分と認めざるをえない”展」

エンタメで言えば、高知のよさこい祭りとか、恒例の札幌YOSAKOIソーラン祭りとか、花火師として自分で打ち揚げた2回の花火とか、盆栽を始めたこととか、どれも捨てがたい思い出だ。テレビ観戦だけど、バンクーバーオリンピック、そしてサッカーのワールドカップ(デンマーク戦!)も感動的だった。

その流れで旅行をあげると、講演もかねての小旅行が多かった。札幌、広島、大阪、仙台、福岡、唐津、長崎、魚沼、高知、小淵沢、十勝、八戸、名古屋、京都、と、わりと渡り歩いた。各地の美味とともにいい思い出。で、これらの地方行脚が、逆に「東京に住んでいるメリットを最大限活かすべし!」という意識につながり、生エンタメに極力触れる毎日につながったのだと思う。

ということで、今年も終わる(というか、リンク張るの疲れたw)。
仕事と講演(150回強)と会食と家庭と原稿をかいくぐって、なんだかんだと意外とたくさん楽しんだ年だった。

前半は鳩山首相(当時)とのソーシャルメディア・ワークもあったし、後半は映画「ハーブ&ドロシー」の応援ボランティアなんかもあった。「極楽おいしい二泊三日」という本も出せた(文藝春秋)。連載は読売新聞とリバティーンズ。仕事ではサトナオ・オープンラボという組織を立ち上げた。

出会いもたくさんあったし、食事も目一杯楽しめたし、なかなか記憶に残る1年だったかも。つか、やりすぎだろ!

ちなみに、エンタメで言うと、明日の大晦日、なんとロリン・マゼールが東京文化会館で「ベートーベン全交響曲」を連続指揮するらしい(オケは岩城宏之メモリアル・オーケストラ)。13時〜23時35分。80歳なのに凄まじいな。しかもUst生配信(HD品質映像)である。見なきゃ。

そういえば明日の紅白に桑田佳祐が食道がんからの復帰第一弾として出るらしいし、最後まで楽しませてくれるなぁ2010年。ありがたいことだ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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