TECLOSION 2011 Spring 基調講演レポート
愛されるウェブサービスの作り方──Evernote CEOが伝授
2011年04月18日 09時00分更新
言わずと知れたソーシャルクリッピングサービス「Evernote」(関連記事)。ユーザー数は全世界で約850万人(日本人はうち約238万人)とまだ小粒だが、この1年で急成長したウェブサービスとして、いま注目を集めている。
同社CEOのフィル・リービン氏が、15日に開催された、ITベンチャーイベント「TECLOSION 2011 Spring」(関連サイト)に登壇。自社のビジネスモデルについて話した。Evernoteは彼が起業した3番目の会社だが、それまでの2つとは比べものにならないほどの成功を収めている。
最高の製品が勝つ時代
ステージを左に右にと歩きながら、「新しいテクノロジー製品をつくるとき、いまはもっともいいタイミングだ」と彼は話した。「Evernoteが成功したのも、タイミングがいちばんよかったからだ」と言い、一枚のスライドを映した。
「最高の製品がいつも勝つとは限らない」(The Best Product Doesn't Always Win.)
これはいわゆるアメリカ西海岸ベンチャーの決まり文句で、彼自身もその言葉に従ってきたという。だが、彼は標語に大きく×をつけて、きっぱりと言った。「ノー」と。
「5年前とは違う。いまは最高の製品さえつくれば成功できる」
