SugarSyncは、指定のフォルダを同社のサーバーに自動アップロードするという、非常にユニークな特徴を持つオンラインストレージです。例えば、現在進行中の案件に関するフォルダを同期させれば、複数のPCで同じファイルを利用しながら作業を進められます。

 

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ただ、このサービスは無料版では5.5GBまでしかサーバー容量を利用できません。これではとても容量が足りない! という方は、『Gladinet Cloud Desktop』をインストールしてみましょう。これに自動バックアップ機能を持つツールを組み合わせることで、『Windows SkyDrive』や『Googleドキュメント』などのオンラインストレージを、SugarSyncと同じ感覚で利用できるようになります

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Gladinet Cloud Desktopのインストールの最後に「Add My Cloud Storage Account」ボタンをクリックすると、すぐにオンラインストレージのアカウントを登録する画面が表示されます。ドロップボックスから利用するサービスを指定して、次の画面でユーザー名とパスワードを入力。元の画面に戻ったら、再び「Add My Cloud Storage Account」ボタンをクリックすることで、複数のサービスを登録できます。

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インストールが終了すると、コンピュータ画面には「My Gladinet Drive」というアイコンが作成されます。中には、サービスごとのフォルダが表示され、ここに保存したファイルがサーバーへとアップロードされるようになります。

しかし、これでは同期するファイルをいちいちコピーする必要があります。そこで、バックアップソフトを利用して、指定フォルダのファイルを自動でコピーするように設定しましょう。一定時間ごとに同期を行うソフトであれば何でも良いのですが、今回は『RealSync』を利用しました。ソフトをダウンロードしたら、まずはメイン画面で「更新」ボタンから「追加」を選択しましょう。

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同期の設定画面が表示されたら、「更新元」を同期するファイルを保存したフォルダに、「更新先」をGladinet Cloud Desktopで作成されたフォルダに指定します。メイン画面に戻ったら、「オプション」メニューから「一般の設定」を選択し、「自動更新」を有効にしましょう。これで、指定フォルダの中身が、自動でそれぞれのオンラインストレージへとアップロードされるようになります。

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この方法を利用すれば、『Dropbox』や『NAVER Nドライブ』でも、指定のフォルダの自動アップロードが可能です。ただし、RealSyncにはスタートアップ起動させる機能がないので、作成したショートカットをスタートメニューの「スタートアップ」フォルダにコピーするなどして、Windowsと同時に起動するように設定しておいた方が便利でしょう。

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一連の作業を行うことで、サーバー容量25GBのWindows SkyDriveへの自動同期が可能になるので、筆者は進行中の案件に関するデータをまとめてバックアップしてみました。ただ、企画書などはGoogleドキュメントに、音楽や動画などは直接再生するサービスのあるDropboxに、といったように用途別にサービスを使い分けると、さらに便利かもしれませんね。夏の輪番停電は見送られる方向で動いているようですが、万が一に大停電が起きても外部にバックアップがあれば役に立ちそうです。

(丸田鉄平)