iPad2、行列は「初代」の半分 日本に上陸
米アップルは28日、新型の多機能携帯端末「iPad(アイパッド)2」を国内で発売した。午前9時に販売を始めた東京都中央区の直営店アップルストア銀座には、前日夜の告知にもかかわらず徹夜組を含む約400人が列をつくった。全世界で1500万台以上を売った初代iPadの発売初日には、約1000人が並んだのに比べるとやや落ち着いたスタートとなった。
iPad2は3月に米、英、仏など25カ国で発売したが、国内では東日本大震災を受け、発売を延期していた。
iPad2は初代iPadに比べて処理性能を2倍向上し、厚さも約3割薄くした。重さは601グラムからと約15%軽く、容易に持ち運べる。2台のカメラを搭載しており、相手の表情を見ながら通話できる。価格は4万4800円からと初代より最大で8000円値下げした。
都心の家電量販店にもヨドバシカメラのマルチメディアAkiba(東京・千代田)で約600人、ビックカメラの有楽町店(東京・千代田)で約250人が開店前に並んだ。アップルストア銀座で列の先頭にいた都内在住の会社員(37)は前日午後8時から並んだといい、「性能が上がったことよりも、テレビ電話など新しい機能に期待している」と語った。
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