3日、福島県の副知事が、総理官邸を訪れ、20mシーベルト基準について、
『県民が非常に不安に思っている」
と、見直しを求める要望をして、総理がそれに対して、
「これでいいんだ。」
とつっぱねた、との報道がありました。

また、菅総理は、加須に避難している、福島県双葉町のみなさんを訪れ、
「工程表が一定に安定段階に入る、来年初めには、帰宅できるかどうか判断する」
と答えた、と報道されています。

ここまで、国民全体が放射線量や、ヨウ素の濃度、空気中にあるもの、地表にあるもの、チリに含まれるもの、食料や飲料から入るかもしれないもの、みんなが朝から晩まで議論して、テレビも新聞もネットも情報氾濫している状況。

こういうときに、一番 人心安定させるには、できるだけ細かく、20mシーベルトと判断している理由である、国際基準の原典を、正確に翻訳して、公開し、さらに、この基準の設定に関与した、あるいは権限のある方から、
「福島の状況を調べたが、この基準で大丈夫である」
と声明を出していただくことです。

ここ数日の政府の会見や、国会答弁を聞く限り、それはできていないし、むしろ
「原子力に業務として従事し、原子力災害、被爆と認定された方のなかで、最も被爆量が少ないかたが、5,2mシーベルトなのに、本当に子どもが、20で大丈夫なのか?」、という国会質問への答えは、答えになっていませんでした。

菅総理の副知事への回答は、本当に一言一句なんと言ったのか、ご本人から公表されていないので、一方的な判断はできませんが、想像するには、2日の閣僚の国会答弁と同じでしょう。であれば、副知事が安心納得できるとは思えません。ちなみに、福島県知事は、民主党です。

ある福島県内の校庭の放射線量データを拝見するかぎり、校庭の上空1,5m、2mの線量は、かなり減っていて、地表が濃い。だから校庭の地表を全て掬い取って廃棄すればかなり違うだろう、そのように希望をする現場も出てきていますが、その統一指示も出ていません。

この、菅内閣の不可思議な行動を批判する過程で、思うのは、この政権は日教組の圧倒的な支持で成り立っているはずだ、ということです。
この人たちは、先生ですよ、それも公立の小学校中学校の先生が多い。
自分たちの仲間のことでしょう?あなた方にとって、生徒が何よりも大切な存在ではないことは、日ごろの行動主張から従順よくわかりますが、この20mシーベルト、教職員にとって、特に若い女性の先生にとって、決して安全とは言い切れませんよ。

あなた方の御身大切、こういうときこそ、活かしてはいかがですか?
それとも、先生が出勤しない学校を福島につくりたいのかな?