与謝野経財相、共通番号制「秋の国会に法案出したい」
政府・与党の番号制度創設推進本部(本部長・菅直人首相)は29日、東京都内で社会保障と税の共通番号制に関するシンポジウムを開いた。与謝野馨経済財政相は「できれば秋の国会には法案を出したい。国民の目から見て制度がどうあるべきかを聞き、最終的な制度に反映させたい」と語った。推進本部は今後2年をかけて全都道府県でシンポジウムを開き、番号制について国民の理解を得る考えだ。
29日は日本経団連や連合の関係者、学識経験者らが参加し、公開討論が実施された。参加者からは制度導入の効果に関する質問や、政府が個人情報を一元管理することに対する懸念の声が出された。
政府は6月中にまとめる「社会保障・税番号大綱」に向け、個人情報を不当に流出させた場合の罰則など、具体的な制度設計を詰める。早ければ今秋の臨時国会に法案を提出。2014年6月に個人と法人にそれぞれ番号を交付し、15年1月からの利用開始を目指している。