「7notes mini (J) for iPhone」。画面は、「し」と「く」が「K」と認識されてしまったところ
「7notes mini (J) for iPhone」。画面は、「し」と「く」が「K」と認識されてしまったところ
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上のような誤認識が起こっても、候補の中には「し」と「く」を別々の文字として認識したものも表示される。これを選ぶだけで、正しく入力できる
上のような誤認識が起こっても、候補の中には「し」と「く」を別々の文字として認識したものも表示される。これを選ぶだけで、正しく入力できる
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「高」という漢字を手書きすると、「高」で始まる単語の一覧が見られる
「高」という漢字を手書きすると、「高」で始まる単語の一覧が見られる
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 MetaMoJiは、手書きメモアプリ「7notes mini (J) for iPhone」を発売する。iPad向けである「7notes」のiPhone版で、iPhone上で指やスタイラスペンを使った手書き入力ができる。現在、App Storeでの販売を申請中で、発売は2011年6月10日を予定。価格は700円。6月末までは、発売記念価格として600円で販売する。

 iPad向けの7notesと同じく、ひらがなと漢字が混在する文章を正しく変換する文字認識エンジン「mazec」を搭載。「従来と同じ入力感を維持しつつ、iPhone向けならではのシンプルでスピーディな操作性を持たせた」(浮川和宣社長)。文字認識のエンジンはiPad向けと同等で、「iPhone向けに処理を省略したといったことは一切していない」(浮川初子専務)という。

 iPad向けより進化した部分もある。その一つが、2文字を誤って1文字と認識した際の動作だ。例えば「よろしく」の「し」と「く」が英字の「K」に誤認識された場合。従来は1文字としての認識候補しか表示されず、修正が難しかった。7notes mini (J) for iPhoneでは、2文字の可能性があるときはそれも候補として表示される。これを選択するだけで、正しい文字入力ができる。

 推測変換機能も強化した。一部の文字を入力すると、それに続く可能性のある文字列を候補として表示する。携帯電話では一般的な機能だが、「ひらがなではなく、漢字で推測できること」(浮川社長)が7notesならではの強みという。例えば“高”と手書き入力することで“高”で始まる単語の候補を一覧し、より適切な語を選ぶことができる。「7notesが、自動的に類義語辞典になる。ひらがなを基にした推測では不可能だったことだ」(浮川社長)。

 入力したメモを元にメール送信画面を開いたり、TwitterやFacebookに投稿したりもできる。フォント文字に変換後のデータだけでなく、手書き文字を画像として送る機能もある。iPad向けの7notesとの間では、7notes独自のデータ形式で手書き文字データをやり取り可能だ。

 なお、iPhone版に導入した新機能は、iPad向けの7notesにもいずれ反映されるという。