「コナン」がつなぐ交流 鳥取・北栄町と滋賀・湖南市
「こなん」つながりで交流を深め、地域活性化を――。人気漫画「名探偵コナン」の作者、青山剛昌氏の出身地である鳥取県北栄町と、滋賀県湖南市は2日に友好交流協定を結ぶ。
協定の調印式は北栄町で行われ、湖南市からは谷畑英吾市長ら46人が出席する予定。松本昭夫町長と谷畑市長が漫画の主人公のコナンのイラストをあしらった協定書に署名するほか、町旗と市旗の交換などを行う。
調印を受け、両市町のイベントにお互いに参加して交流をPRする。まず湖南市職員2人が3日に北栄町で予定している「すいか・ながいも健康マラソン大会」に参加。北栄町も湖南市で8月に開かれる夏まつりで、会場に町を紹介する専用ブースを設け、同町産のブドウで造った「北条ワイン」などの特産品をアピールする。
さらに8月には湖南市で災害時の相互応援協定も締結する予定。同町企画振興課は「北栄は農業、湖南は工業が主な産業。お互いの強みを農商工連携で補完できる可能性もあり、双方の地域活性化に向けて交流を重ねていきたい」と話している。
北栄町は鳥取市から西約に約40キロメートル離れており、人口約1万6000人。湖南市は滋賀県の東南部に位置し、人口約5万5000人。市名の「こなん」にちなみ、両市町は昨年11月から首長や職員が相互に訪問するなどして交流を深めてきた。