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1994年3月16日にNHKが放送したドキュメンタリー「原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜|現代史スクープドキュメント」の完全に文字に起こした。「原発」が強く政治的に導入されたいきさつを理解する助けになるだろう。過去と私たちの間には、いくつかの断絶があるが、歴史は、現在の政治家や学者の口先以上に雄弁に事実を物語っている。

1時間のドキュメンタリーを10分でお読みください。

以下、3分割された動画と、3分割された文字おこしエントリーのリンクを掲載していく。動画と文字おこしエントリーが一致せずズレているところもあるが、お許し頂きたい。

時間がない人は、文字おこしだけ読んでもある程度理解できるだろう。だがやはり、最初は動画で見て、映像の演出を味わっていただきたい。文字おこしはあくまで確認や理解を補完するもの、または記録に過ぎない。

反原発派も推進派も、今日、私たちが世界規模の政治の影響の下で、福島原発事故に直面していることを受け止めてみてはいかがだろうか。

それでは御覧ください。

【1】

第1回目。米ソが水爆開発に躍起になっていた最中の1954年、極秘におこなわれていたビキニ水爆実験で、第五福竜丸が被ばくし、放射能パニックに陥った 日本。そんな中、アイゼンハワー大統領が核の平和利用と唄った「原発」を日本に作るため、「毒は毒をもって毒を制す」という題目を掲げた柴田秀利(TOP 画像右)という男が暗躍し、読売新聞社主、正力松太郎(TOP画像左)とアメリカをつなげた。福島第一原発事故真っ只中の今、当時の状況と重なるところも あるのではないだろうか。

(文字おこし)

原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜|現代史スクープドキュメント(NHK)文字おこし(1)

【2】

第2回目。ビキニ水爆実験で被ばくした第五福竜丸の船長が放射能症で死亡。世界に先駆けて商業用原発を開発したソビエトが勢力を強める中、日本でも共産や 社会主義が勢力を増した。そんな中、読売新聞の柴田と正力は、アメリカの軍需産業の社長を、核の平和利用のために民間施設団として招くことにした。

原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜|現代史スクープドキュメント(NHK)文字おこし(2)

【3】

第3回目(最終回)。正力松太郎が、国会議員となり、財界と政界をまとめ、核導入を促していく様子が描かれた。IAEAの問題点を指摘するなど、核の平和利用というプロジェクトが、結果的に困難であると疑問を投げかけている。

原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜|現代史スクープドキュメント(NHK)文字おこし(3)最終回

(文字おこし、ここまで)

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