編集委員のひらたです。東京は涼しい春の陽気から、だんだんと初夏の兆しがでてきました。今年は節電の年、暑い夏にならないことを祈りたいです。

今月も iPhoneネタです。以前、SIMフリーのiPhone 4について書きましたが、今回はその続編、数ヶ月使ってみてのいろいろな感想を書いてみたいと思います。

 SIMフリー化したのは去年の12月ですから、4ヶ月ほど使っています。中にいれているのは、良い子はマネしちゃいけないドコモの緑色のSIMをカットしたもの。普通のケータイで契約したまま使っています。ゲタも一応あるので、なにかあれば入れ替えられ、元のとおり使えますが、滅多に使うことはありません。

この数ヶ月、使っていて、いろんな人に見せたところ、一番多かった質問は「通信は安定しましたか?」でした。正直なところ、大きな変化は感じていません。以前より使えないことが減ったような気はしますが、ネット中心につかっていたので、あんまりわからないのかもしれません。地震のときは、さすがに電話はつながりませんでしたが、ネット接続して Twitterなどは普通に使えたので、それなりだったのではないかと思います。そういえば、位置情報はぶれることが多いような気がします。

iPhone 4をドコモで使うようになって、もうひとつ気になるのが通信費です。みなさんも気になると思うので、わたしの通信費をおしらせすると、先月は基本料、オプションあわせて、12,527円/月でした。FOMAバリューSSタイプ、パケホーダイダブルにiモード、留守番電話、iモード.net、そして、もう払わなくていいような気もするケータイ補償サービスを使っていて、そこから割引が発生しての金額です。純正スマートフォンの料金プランに比べると、やはりとても高いですね。

ちなみに、ソフトバンク時代の iPhone 4の料金明細はわからないのですが、3,900-4,500円くらい、イーモバイルは 5,000円くらい。もともとのドコモの料金分を合わたら、まあ同じようなものだと思います。いや、同じくらいということにしておきましょう。

ちなみに、iモードメールは、iモード.netを利用するアプリケーションがあれば、便利に使えます。SPモードも同じような感じなのでしょうかね。わたしは「imoten」を利用して、Gmailのアカウントに転送して利用しています。imotenは、24時間インターネット接続しているサーバを持っていないと使えないのですが、普通のメールと同じように使えるので、とても便利です。

もうひとつ、最近使っていて便利なのが、 iOS 4.3からサポートされたホットスポット機能です

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以前にも紹介したように、SIMフリーのiPhoneでは、iPhone経由でPCのインターネット接続ができる「テザリング」が利用できます。ホットスポット機能とはずばり、そのテザリングをWi-Fi で行えるようにし、iPhoneがあたかも無線LANのアクセスポイントとして使えるようになる、すばらしい機能です。要するに、iPhoneがこれまでに紹介してきた「モバイルルーター」として動作するわけです。

設定方法はとても簡単。設定画面で「パーソナルホットスポット」を選び、Wi-Fi パスワードを設定するだけです。あとは、PCやらiPadやらを接続すればOK。ただ、バッテリーの消費を考えると、バッテリー付きケースを使うなどを考えたほうがいいですね。

ということで、それまでは電話はドコモのケータイ、ネット接続はイーモバイル、さらにソフトバンクの iPhone 4と、3台つかっていたのですが、これが一台でできるようになり、イーモバイルとソフトバンクは解約しちゃいました。

いろいろと書いてきましたが、なんといってもメリットは、それまでケータイ、イーモバイル、iPhone 4と、3つの契約があったのを、iPhone 4に一本化でき、カバンが軽くなったことです。デメリットは、オサイフケータイ機能が使えないこと。なければないで何とかなりますが、便利に使っていたんだなあと改めて思いました。

そういえば4月から、ドコモからも正式にミニサイズのSIMカード「ドコモminiUIMカード」が発行されるようになっています。これがあれば、カードをカットする必要もなく安心して使えますね。申し込み方法は、いまのケータイとiPhone 4を持って窓口へいけばいいだけだと思います。先日突然あらわれた、白いiPhone 4をSIMフリーで持っておくと、いままでの黒いものと区別がつけやすくていいかもしれません。はい。

ライフハッカー[日本版]編集委員・平田大治)