T_Hash氏は、あるコンサルティング会社の面接で年間読書数を74冊と答えたところ、面接官の反応がイマイチだったと、ブログに書いています。
世の中には、たくさん本を読んでいる著名な方がたくさんいます。立花隆氏は、ひとつのテーマに関する本を書くときに、500冊の本に目を通すとか。しかし、読んだ冊数自体がそれほどアピールにならないのも事実です。
Photo by Jennerally.T_Hash氏のこの記事に対して、読者から多くのコメントが寄せられています。例をあげると...
面接官はあなたの思考パターンを知りたかったんじゃないかな? 例えば「昨年74冊の本を読みました。大学生の平均読書数は年●冊という調査がありますから、もしそれを信じるなら僕は平均の○倍以上の読書をしたことになります。」という答えが欲しかったのかも。
「それは何がすごいの?」という問いは、「74冊は少ないよ」という意味ではなく、「あなたがその事実についてどう考えてすごいと思うのか教えてほしい」という意味じゃないかな。
つまりこの場合、面接官を説得するには、単に数字を明示するだけではなく「その数字のどこがすごいのか」を説明しなければならなかったということでしょう。
たしかに、たとえ本を1冊しか読まなくても、その1冊から得られたことを実践して成果を上げているとすれば、それだけで意味のあることになります。そう考えると、冊数だけではアピール不足だったのかもしれません。
面接に限らず、数字が単なる「報告」で終わってしまい、意味づけされていない答えとなっている場合、相手を説得させるには不十分です。そこで止まらず、その数字がどのような意味を持つのかまで考える。これが、説得力のある説明をするためのヒントなのかもしれません。コンサルの面接で「74冊読みました」と言ったら「それは何がすごいの?」と返された | ミームの死骸を越えてゆけ
(安齋慎平)