皆さんもご存じのように、レボセチリジン(商品名ザイザル)は、ラセミ体であるセチリンジン塩酸塩(商品名ジルテック他)の活性本体であるR-エナンチオマーを主成分とした抗アレルギー薬です。
レボセチリジンの承認申請には、主に海外の情報が利用され、日本では有効性や安全性を確認する試験は行われていません。ですから、国内で臨床試験が行われたセチリジンとは、類薬(というかほぼ同一薬)でありながら、添付文書の内容が若干違うことはやむを得ないと思います。
しかし、「禁忌」の項目となると話は別です。レボセチリジンには、セチリジンにない禁忌項目があることをご存じでしょうか。
これが、レボセチリジンの「禁忌」です。
2.重度の腎障害(クレアチニンクリアランス10mL/min未満)のある患者[高い血中濃度が持続するおそれがある。]