ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2011年4月> 母乳の放射性物質濃度等に関する調査について
平成23年4月30日 雇用均等・児童家庭局母子保健課 課長補佐 山本 圭子(7933) 課長補佐 馬場 征一(7939) (代表) 03(5253)1111 (直通) 03(3595)2544 |
報道関係者各位
母乳の放射性物質濃度等に関する調査について
この調査は、東京電力福島第一原子力発電所の事故に関連して、母乳中の放射性物質濃度の状況を把握することを目的として、緊急に実施したものです。
【調査対象】
福島県・関東地方の乳児を持つ授乳婦で、以下の条件に合致した方に産婦人科医等を通じて協力依頼
・避難指示等地域、出荷制限等が行われた飲食物の産地、水道の飲用を控えるよう
依頼が行われた地域に居住または居住していた
・避難指示や摂取制限等の行動に関する指示を守っている
【調査期間】
平成23年4月24日~28日
【調査内容】
・母乳中の放射性ヨウ素(131I)、放射性セシウム(134Cs、137Cs)の測定(※)測定機関:国立保健医療科学院
測定法:ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線スペクトロメトリー
・授乳状況、食事・行動等の基本情報の調査
【調査結果(別紙参照)】
今回の調査で、23名(福島県4名、茨城県9名、千葉県2名、埼玉県1名、東京都7名)の母乳中の放射性物質濃度は不検出(検出下限以下)又は微量(※)の検出であった。
(※)牛乳・乳製品の食品衛生法に基づく暫定規制値の取扱いを踏まえて、放射性ヨウ素は100ベクレル/キログラム、放射性セシウムは200ベクレル/キログラムを指標とした。
【評価】
●調査数や地域が限られているものの、今回の調査では、母乳から放射性物質は不検出又は微量の検出であった。
●放射性物質については、必要な場合には、避難指示や飲食物の摂取制限等の対応が行われており、空気や水、食物から母乳に放射性物質が移行したとしても、乳児への健康影響はないと考えられる。
●母乳には栄養面等で様々な利点があることから、授乳中の方についても、過度な心配はせず、引き続き、普段どおりの生活を行っていただいて問題ない。
PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。Adobe Readerは無料で配布されていますので、左記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。