いよいよボランティアの出番! GWに被災地に行く前に確認しておきたいこと

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3.11救援サイト『助けあいジャパン』より

東日本大震災から1か月以上が過ぎ、少しずつ被災地ボランティアの受け入れ体制が整いつつあり、津波による大きな被害を受けた沿岸部を中心に、泥のかき出しや片付けには多くの人手が必要とされています。東北新幹線も4月29日には全線開通(予定)、ガソリン不足も解消されつつあることから、ゴールデンウィーク(GW)を利用した被災地ボランティアを検討する人も多いのでは? 被災地に行く前に、確認しておきたいことをまとめてみました。

・ボランティアに行く被災地に関する情報を集める
人手を必要としている被災地は数多くあります。どこでボランティアに参加するのかをまず決めなくてはいけませんよね。全国社会福祉協議会の『被災地支援・災害ボランティア情報』のサイトには、「被災地災害ボランティアセンターの設置状況」をPDFを掲載。GWの期間に、各地で必要とされている活動内容と各社会福祉協議会の連絡先が一覧できますので、行く先を検討する際に利用してください。また、『東日本大震災全国ネットワーク』のサイトでも、「ボランティアバス・コーディネート団体一覧」を掲載しています。

全国社会福祉協議会『被災地支援・災害ボランティア情報』―VC設置状況
http://www.saigaivc.com/vc%E8%A8%AD%E7%BD%AE%E7%8A%B6%E6%B3%81-pdf%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB/
東日本大震災全国ネットワーク―ボランティアバス・コーディネート団体一覧
http://www.jpn-civil.net/

・ボランティアの受け入れ状況を確認
ボランティアの内容や受け入れ状況は、地域ごとに異なっているうえ毎日のように変化します。各地に設置されている災害ボランティアセンターでは日々情報がアップデートされていますので、被災地に行く前に必ず確認し事前に登録しておくようにしましょう。あるいは、特定のNPO団体などのボランティアに参加を希望するときにも、前もって参加の意思を伝えて注意事項を確認してください。

RQ市民災害救援センター
http://www.ecotourism-center.jp/article.php/reliefe_01

・ボランティア活動保険に加入する
全国社会福祉協議会あるいは各都道府県の社会福祉協議会では『ボランティア活動保険』を用意。無償のボランティア活動を行うことを条件に、数百円で加入でき死亡時には最大1000万円~2000万円程度が支払われます。作業時のケガや現地に向かう途中の事故なども保険の対象になりますので、事前に加入しておくことをおススメします。加入申し込みには、最寄りの社会福祉協議会に出向く必要があります。

ガジェット通信―『ボランティア活動保険』ってなに?
https://getnews.jp/archives/109250

・マイカーは使わない/食事や宿泊は各自で用意
被災地への交通渋滞を招かないために、マイカーの利用は避けましょう。各ボランティアセンターで、ボランティアバスやツアーがあるかどうかを確認しできるだけまとまった形で現地入りするようにしてください。また、滞在中の食料や水、宿泊場所は各自で用意するのが基本。ボランティア参加する場所に近い宿泊施設の利用やテント・寝袋などの十分な装備を用意。作業用の軍手やマスク、タオル、防寒着・着替え、動きやすい靴(長靴)、日差しを防ぐ帽子、雨カッパ、常備薬や簡単な救急用品なども持参した方が良いです。

・被災地・被災者のの状況に向き合う
状況によってはボランティアに仕事が回ってこない場合もありますが、指示されていないことや被災者が望まないことに勝手な手だしをしないことが大原則です。「待つのもボランティア」と心得ておくことは、実はとても大切なことです。被災した人の立場を重んじ、避難所や被災の様子をむやみに写真に撮るなどの行為は当然NG。必要以上に自分の経験や考え方を振りかざすことは最もしてはいけないことです。

東日本震災支援全国ネットワーク「新規災害ボランティア用説明スライド(PDF)」
http://www.jpn-civil.net/support/guidelinefile/shinki_volunteer_setsumei.pdf

・自分の体調や心の状態を見極める
被災地ボランティアに行く前には、まずは自分の体調を整えておきましょう。被災地では、予想以上の被害を目の当たりにして気づかないうちに心に疲れがたまったり、がんばりすぎて身体の不調に気づかないことがあります。不調を感じたら、無理をせずに現場のリーダーに伝えて、場合によっては活動を中止して帰ることも恐れないようにしましょう。また、活動後には仲間と話し合って気持ちを落ち着かせて、夜は十分な休息をとることが必要です。

内閣府『防災ボランティアのページ』防災ボランティアのお作法集
http://www.bousai-vol.go.jp/kihan/index.html

まずは自分の体調を整え、十分な情報収集と準備を行い、被災地で取るべき行動をイメージしておくこと。そして、現地入りした後は、がんばりすぎずに被災した人の目線に立って活動することを肝に銘じておくことが大切なポイントです。GWに全国から赴く人たちの力で、被災地を元気づけられるといいですね。
 
3.11救援サイト『助けあいジャパン』
http://tasukeaijapan.jp/
※画像は上記サイトより引用
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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