ソーシャル・ジャーナリズムの台頭 | IT企業のPR

ソーシャル・ジャーナリズムの台頭

つい最近、ソーシャルメディア情報サイトのMashableでコミュニティマネージャーを務めてきたVadim Lavrusikが、Facebookに転職し、「ジャーナリスト・プログラム・マネージャー」という立場になりました。彼の役割としては、記者がFacebookを活用してニュースの情報源を探したり、記事を書きやすくするためのサポートを促進していくことだそうです。

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今回彼が転身した理由として、Facebookが、いわば「Newspaper of the people」として、人々が日々必要とする情報を伝えることができる重要なプラットフォームとなりつつあることを述べています。当面はFacebookを活用したジャーナリズムのベストプラクティスや、記者に役立つ情報を、「Journalists on Facebook Page」などで提供していく啓蒙活動に力を入れていくそうです。

Vadim Lavrusikは、Mashableに所属していた時から、新しいジャーナリズムのあり方として、ソーシャル・ジャーナリズムの台頭に関心をもっていました。彼が以前Mashableで書いた記事には、ソーシャル・ジャーナリズムが今後どのような形になっていくのか解説されています。

その中で、今後、記者がニュース記事を作るプロセスが、よりコミュニティの中に情報源を求めて、そのコミュニティの中の情報源(例えば、たまたまニュースの現場に居合わせたコミュニティのメンバーなど)とリアルタイムで一緒に協力しあいながらニュース記事を作り上げていく「Collaborative Reporting」というやり方になっていくのではないかと言われています。

またそれと同時に、記者が書いた記事を読んでくれる読者のコミュニティを構築することで、コミュニティとの会話やエンゲージメントを増幅させていくスキルも、今後、記者にとって重要になってくるであろうと言われています。

また更に、TwitterやFacebookから流れてくるリアルタイムの情報をキュレートしてまとめるだけでなく、それらの情報が意味する文脈やコメントを付加することで読者が理解できるようにしてあげる能力が求められるとのことでした。

こうしたソーシャル・ジャーナリズムの理解を促進し、普及させていくことが、今後、Vadim Lavrusikに求められる役割だと思われます。今後の彼の動きに注目したいと思います。