title
2011年6月13日

価格の安さもケーブル並み!?
Micro/MiniUSBやdockケーブルにもなる
USBハブ「DN-HUB47」シリーズを使ってみた。

 

どんどん足りなくなるUSB端子
USBハブはもはやパソコンの必需品に?

DN-HUB47(3ポートUSBハブ+Micro USBコネクタ)本体。分岐ケーブルのようにも見えるシンプルな構造だ。USBハブとして必要な半導体チップは右の箱の中に入っている
機器側のUSB端子とMicro USBコネクタ。USB端子はケーブルが必要な(パソコン本体と同じ)形状だが、Micro USBコネクタは機器を直接接続できる形状になっている。これが実に便利なのだ

ここ数年で急速に増加しているUSB機器。マウスやキーボードといったパソコン周辺機器だけでなく、気がついたら各種のデジタルオーディオプレーヤーやゲーム機、スマートフォンなどの機器が増えていた……という状況も珍しくなくなりつつある。

こうしてUSB機器が増えてくると、意外に問題なのが、パソコンのUSB端子の数不足。小型のノートパソコンなどでは、USBポートの数は2~3個程度という機種も多いが、3個程度では足りなくなりつつある、という方もいるだろう。

そうした際に必須になるのがUSBハブだが、USBハブと言えば「小さな四角い箱」「どこかに置いて使う」というのが一般的。サイズこそ大きくないものの、意外に取りまわしに困る品だったりする。

そこで今回紹介するのは、取り回しに便利なケーブルタイプの製品だ。

大きな特徴は2つ。

1つ目の特徴は、やはり本体が非常に小さく、また端子部がケーブル状になっている点。

端子部が固定されていないため、たとえば幅の広いUSBメモリなどを装着しても、他の端子を塞いでしまわない。機器に合わせてケーブルをコンパクトに回せるため、使用時の設置面積を最小化することができる。

そして2つ目の特徴は、以下4種類のバリエーションモデルが存在する点。

  • I: 4ポートUSBハブ
  • II: 3ポートUSBハブ+iPhone(dock)コネクタ
  • III: 3ポートUSBハブ+Micro USBコネクタ
  • IV: 3ポートUSBハブ+Mini USBコネクタ

IIからIVまでは、1ポート分がUSB端子ではなく、機器に直接接続できるコネクタになっている。汎用性は下がってしまうが、余分なケーブルが不要になり、機器を簡単に接続できるのはメリットだろう。

今回試用してみたのは、IIのMicro USBコネクタモデル。最近のスマートフォンはMicro USBコネクタが一般的なので、これはスマートフォン向けとも言える製品だ。ちなみにUSBバスパワーで動作する。

「Micro USBケーブルの代わり」にもなる安さと手軽さ
狭い場所でも使える柔軟性も○

筆者の使っている小型USBハブ(写真上)との比較。USB端子と比べてもDN-HUB47の小ささがわかるだろう。これ以上小さくするのは難しいのではないだろうか

実際に使ってみて便利だったのは、特徴でも紹介したケーブル状の本体だ。狭い場所でもたくさんの機器を接続しても、ケーブルの取り回しに困らない。

筆者はこれまでノートパソコン用に小型のUSBハブを使っていたが、これは端子の位置が固定されているごく普通のUSBハブ。外出先などでケーブルを接続すると意外と大きな面積を取ってしまい、面倒な話になる……といったことがあったが、本機はそうしたことが少ない。外出先などではとくに便利である。

こうしたメリットを活かすため、機器と接続するUSBケーブルも短いものを用意すると良いだろう。

また、特徴であるMicro USBコネクタも非常に便利。この製品はMicro USBケーブルの代用もできるので、専用ケーブルの代わりにこちらを持ち歩くだけで済むわけだが、これが地味に便利だった。

なお、若干注意が必要なのは、スマートフォンなど、大電流を使う機器を充電する場合は、なるべく他の機器は接続しないで使ったほうがいいと言う点。これは、バスパワーUSBハブがUSB1端子分の電力(500mA)を接続機器に分けて供給する構造のため。

今回はMicro USBコネクタに携帯電話、USB端子にiPod Touchとバッテリーパックを接続してみたが、充電は完了するものの、単体で接続する場合と比べて倍以上の時間が必要になった。

さて、最後にUSBハブのベンチマークテストも行ってみた。実は、粗悪なUSBハブでは、高速なUSBメモリなどを接続した場合、転送速度が下がってしまうことがある。今回は、HDDやUSBメモリの速度を測るベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0.1 64ビット版」(ひよひよ氏作)を利用、本機を接続した場合としない場合で、USBメモリ(グリーンハウス GH-UFD8GD)を接続した場合の速度を比較してみた。

実際に使って便利なのが、機器側の端子が独立していること。多くの機器を接続しても、ケーブルを柔軟に曲げて面積を最小化できる DN-HUB47を使わない状態での、USBメモリ転送速度の結果。リード(読み込み)が最高で約22MB/s、ライト(書き込み)が最高で約13MB/sだ こちらはDN-HUB47を使った状態での結果。使わない場合と比べても誤差範囲でしか速度が落ちていないことがわかるだろう。非常に優秀な結果だ

使用した本体はソニーのVAIO type Z(VGN-Z90US)、OSはWindows 7 Ultimate 64ビット版だ。

細かな結果は掲載した画面を参考にしてほしいが、結論としては、本機による速度低下は誤差範囲程度で、USBハブとしての転送速度は非常に優秀と言っていいレベルだ。速度低下などは気にせず、安心して使えるだろう。

これで価格が499円(税込・送料別)と、USBケーブル並みの手軽さなのだから、これは文句なしにお買い得。個人的にも強くオススメできるアイテムだ。

■3ポートUSBハブ+αシリーズ
DN-HUB47シリーズ 製品情報

http://www.donya.jp/item/9964.html

 

[PR]企画・製作 株式会社 Impress Watch 営業統括部
問い合わせ先:watch-adtieup-donya@ad.impress.co.jp
Copyright (c) 2011 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.