筆者は、安部・福田政権時代の、渡辺喜美行革担当大臣の補佐官を務めた人物。安易な官僚批判ではなく、公務員制度改革に取り組んだ経験に基づいた正確な事実認識、前向きな政策提言を展開。
本当の脱官僚・政治主導というのは、国民による監視機能が前提となる。本書の目的のひとつは、官僚たちの理論を支える技法を、世の中に知らしめる事で、監視機能を高めるという事にあるようだ。
事実認識という点では、安部・福田政権で進捗したかに見えた公務員制度改革が、麻生政権とそれに続く民主党政権で、いかに頓挫したかを振り返る(事務次官会議の廃止、国家戦略会議の初動遅れ、行政刷新会議、日本郵政社長人事、普天間と天皇会見問題)。霞ヶ関でよく使われる技法の紹介(全体パッケージ論による各論先送り、トカゲのシッポ切り、修辞学)は、インサイダーならでは。
究極的には、官民・民政の人材流動化を進める事により、官僚・政治家のレベルを引き上げる事が必要との主張。各論では、実効性のある閣議の必要性、人事院・公務員身分保障の廃止なども提言。全体像を描きながら、急所を先行実施すべきとのくだりは、まさに経験者の声だ。
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官僚のレトリック: 霞が関改革はなぜ迷走するのか 単行本 – 2010/5/1
原 英史
(著)
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- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/5/1
- ISBN-104103251514
- ISBN-13978-4103251514
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/5/1)
- 発売日 : 2010/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4103251514
- ISBN-13 : 978-4103251514
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- 2018年12月25日に日本でレビュー済み再掲
図書館本
安部首相時代の渡辺行革大臣補佐官(経済産業省キャリア)の原さん(1966-)の公務員改革戦場日記だろうか。原さんは09年に退職して政策コンサルタントを企業。
2011年11月の元上司の古賀茂明さんの講演にゲスト出演をされていたが、古賀さん曰く、非常に多くのコンサルタント依頼が政治家、地方自治体から来ているとの事。
でも古賀さんや原さんのような官僚が霞が関に残って国益を考えて貰いたいですよね。本当は。
さて、本書であるが、簡潔に言えば、自民党政権より民主党政権になって霞が関改革は停滞してしまい、菅さんが打破しようとした官僚内閣制(議院内閣制でなく)がさらに進んでしまった。すなわち脱官僚どころか、官僚による官僚のための国会になってしまった。
備忘録的メモ
官僚から見れば事務次官が社長であり、大臣らはいわば非常勤の会長や役員。あるいは実権の無い“一日警察署長”の延長
国民の目には政府の最高意思決定機関に見える閣議が、実は官僚が作り上げた法案や政府方針などに一切口を差し挟めない、単なる承認の場と化している。
政務三役は自民党時代は派閥人事(小泉政権ですら)、だからチームとして機能しない。民主党政権で出足はチーム機能を発揮はしたが。。。最終的には財務省の応援席に座らされてしまった。
天下り人事が公募になったが対象が独法・特殊法人の「役員」だけ、実は圧倒的に多いのは公益法人なのだ。(500人、独法77人、特殊法人10人)
09年の政権交代で、大臣、副大臣、政務官は入れ替わったが、その下の官邸官僚、幹部官僚たちは基本的にそのまま残った。
官僚(公務員)の降格人事などは身分保障規定を緩和すればよいだけ。立法論として可能。
官僚幹部が全員優秀というのは虚像
脱官僚の迷走の裏側には鳩山内閣のできていなかったことが横たわっていた。「司令塔を作る」「官僚機構の手綱を握る」この2点を怠った(あるいは先送りにした)ことは、致命的な失敗だった。
自民党はなぜ公務員制度改革に敗北したのか 「天下りの規制」、「年功序列の打破」
渡辺喜美「官僚の落とし穴」(官僚が作った演説案等に埋め込まれたフレーズ)
改革に立ちふさがった「官の倫理」:優秀な人材が集まらなくなる(天下りしたいような人には官僚になって欲しくない)
“飼い殺された官僚”が実は霞が関には少なからずいる
年収2000万円前後もらい、役所の最高権力者として振る舞う次官や局長が、「自分達は協約締結権と争議権を認められていないので、人事院に特別に保護してもらう必要がある」と主張すること自体、およそ非常識で想定しがたい。これも霞が関の修辞学の一種
国家公務員制度改革基本法成立の理由:マスコミフルオープンにより反対勢力は引っ込まざるをえなかった。
しかし、麻生内閣では改革を逆方向に巻き戻すような動きが進行した。容認された「渡り」
民主党の裏切りで早くも風化する「脱官僚」
脱官僚実現のための5箇条
官僚を使いこなす前に、まず官僚を選べ
閣議をお習字大会から討議の場にせよ
人事院と身分保障を廃止し、官僚は特別論を駆逐せよ
改革の戦術論は、過去の成功と失敗に学べ
脱官僚に足る政治家を揃えよ
- 2010年10月17日に日本でレビュー済みAmazonで購入本書は、小泉政権以降の自民党政権(安倍〜福田〜麻生総理)での公務員制度改革や天下り規制をインサイダーであった立場から詳細に振り返り、そのうえで民主党鳩山政権の「脱官僚」を分析・評価している。
改めて認識したのは、公務員制度改革や天下り規制に安倍総理は真剣に取組み、福田総理でも何とかやり遂げようとしたが、麻生総理で後退。民主党政権になり、労組を支持母体とする性から自民党政権以上に後退してしまっているということ。渡辺喜美大臣時代の補佐官であった著者の立場から、渡辺氏およびみんなの党へのひいき目が幾らかはあると思われるため、値引いて読む必要はあろうが、並べられた事実を見ると後退ぶりは明白だ。
書名にある通り、公務員制度改革などにおいて、官僚が改革を骨抜きにする、先送りするために駆使する「レトリック」を元官僚が解説しており、政府発表文書の正しい読み方を教えてくれている。
著者の主張は、公務員に労働基本権を認めることで、身分の保証は民間企業並みにする。そして、官民の人材流動をより行いやすくすることにより、官僚の仕事の質も向上するというもの。加えて、官僚を使いこなす政治家に明確なビジョンや実現したい政策がなければ、政治主導などあり得ないとしている。著者の5つの提言が最終章にまとめられている。
民主党の「脱官僚」につき正しく評価するために、そshて、「官僚内閣制」ではなく真の「議員内閣制」をいかにして実現するかを考えるため、非常に有益な内容を提供してくれている。
- 2011年10月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入本書は、官僚政治の原因とその政治支配の手法を、安倍政権から鳩山政権までの政官の攻防を交えながら元官僚であり公務員制度改革の急先鋒であった著者が描く。
官僚の政治支配の手法こそ、法解釈や官僚が作成する文書のちょっとした書き方、ちょっとしたニュアンスの違いが結果的にその法律や政治の方向性を変えていくことを赤裸々に解説しています。
しかし、その根本原因と言えば、政治家に過去官僚と呼べる人たちがいて、霞ヶ関の既得権限を守ろうとする政治家の存在があります。また、族議員など、官僚にレクチャーを受けた官僚のリモコンであるにもかかわらず、自らを官僚を使いこなせる政治家と誤信した政治家たちの姿もあります。
それに比べ、官僚たちの団結力というか、一体的行動の方が強いということがよくわかります。
おそらく、官僚の組織性、階層性がその力の源となっているのでしょう。
それに比べ、政治はあまりにまとまりがない。
本書を読むと、民主党に至っては、官僚の知識なしに政治を運営することもできないという実力のなさから、始めから官僚に屈服していたことがよくわかります。
官僚制度を変えることの難しさがわかる一冊です。
そうそう、この本は、本当にすごい暴露本なんだけど、その暴露感を感じさせないのは、」著者のさわやかさのせいだろうか?
- 2011年6月19日に日本でレビュー済み本当は★4つくらいやってもいいのだが、読んでいて官僚のやり方があまりにも汚く、頭に来るので一つ下がった。
先日の衆議院選挙で自民党が大敗し、民主党が歴史的勝利を収めたのは、別に民主党が力を付けたとか期待されているとかではなく、単に自民党に任せていたら、この先どうなるかわからない。とりあえず今回は民主党で…という意識だったと思う。
で、民主党が政権を取って何かが変わったか?
子供も手当が半分支給された(これとて、別の増税で本当に増えたのかどうかわからない)のと高校無償化位は実際に動いたが、後はなにも変わっていないというか、逆に悪くなったことさえある。
天下りや渡りは絶対にさせないとかいっていたのが、もうやりたい放題政府が認めた形でやり続けている。
普天間の件は、自民党の遺産だが、結局地元を混乱させ絶望させ、国民に不信感とあきらめを与えただけで何も進展しないまま終わってしまいつつある。
高速無料化は骨抜き、ガソリンの暫定税率は廃止にしたが新たな税を作って結局価格は下がらず。
この政権交代でわかったことは、「結局政権が変わっても何も変わらない」ということだ。
どうしてか?
良いも悪いも、この国のあらゆることを決めているのが、議員ではなく、ましてや国民でもなく、官僚だからということがはっきりした。
この本を読むと、安部内閣から福田、麻生の時代に何とか脱官僚にチャレンジしたが、ことごとく巧妙につぶされてきた経緯、さらに国民も期待した民主党は、期待した分だけ失望も大きいほど逆に官僚にやられてしまった…という経緯が克明にかかれている。
作者は「みんなの党」の渡辺さんが行政改革大臣として頑張っているときに、補佐官として支えていた人だから、詳細に書かれてはいるが、守秘義務などあり、本当に書きたいことはかけないというような縛りもあるようだ。
この本を読むと、もう絶望しか生まれない。
日本はこの先どうなるのだろう。
しかし官僚も国が破産したり滅びたら官僚も何もないわけで、いったいどうするつもりなのだろう? あまりの待遇の良さに思考停止に陥ったのか。
今民主党がやるべきことは、恥を承知で、自分たちがやろうとしたことが、どうしてできなかったのか、誰が(何の組織が)どのような邪魔をしたのか…などをどんどんマスコミに発表することではなかろうか。
あの事業仕分けだって、財務省が原案作ってシナリオも書いて、財務省が嫌いな部署をいじめたようなもので、具体的な成果もなかった。
結局自分たちでは何もできないのだから、本当に誠心誠意チャレンジして、つぶされた・邪魔された経緯をどんどんさらして、官僚の悪巧みを潰すにはどうすべきかを国民の議論にあがるようにしてほしい。
- 2010年10月18日に日本でレビュー済み「官僚のレトリック」というタイトルからして、官僚による”政”に対抗する手練手管を解説する本だと思って手に取りましたが、読了後の印象としては、歴史的な政権交代を挟んだ官僚主導に対峙しての攻防史でした。
確かにところどころ、”官僚の修辞学”として官僚のレトリックについての申し訳程度の解説はありますが、民主党の看板たる”政治主導”を自民党政権末期の事務方として担っていた筆者のドキュメンタリーとしての価値があります。
普天間問題を例に挙げるならば、自民党から民主党への政権交代によって、必ずしも解決に向けて前進したとは言えない面もあると思います。
本書に読んで、自民党から民主党への政権交代によって、"脱官僚主導"の分野においても前進したとは言い難いと感じました。
そうは言っても、単なる民主党批判に留まらず、"脱官僚主導"のための筆者なりの未来へ向けての処方箋が本書には含まれています。
"官僚によるレトリック"にとどまらず、政と官の在り方そのものへの問題提起を含んだ本だと思いました。