ボブ・ディランが、中国でのライブについて報道が間違いすぎていると、自ら弁明文を記載。

ボブ・ディランが、中国でのライブについて報道が間違いすぎていると、自ら弁明文を記載。

ボブ・ディランのツイッター、フォローしている方いますか?

私フォローしているんですが、今朝、「ファンのみなさん、フォロワーのみなさんへ」というツイッターがあってびっくり。一発で目が覚めました。
http://www.bobdylan.com/news/my-fans-and-followers

それで、読んでみると、中国で行ったライブについて報道されていることが間違いすぎているので、ここで明確にしたい、とのこと。以下要約。

中国でのライブは禁止されていない。それは僕が日本と韓国でのライブの後に、中国に呼ぼうとした中国のプロモーターのでっち上げだ。僕が予想するに、ツアーをすることが決定してないのに、彼らはチケットを売り出してしまった。だけど、その時、僕らは中国でライブをするつもりはまるでなかった。だから、実際僕らがライブに行かないことが決定した時点で、プロモーターは言い訳として、中国政府が許可しなかったからと勝手に発表したのではないかと思う。誰かひとりでも中国政府に確認を取れば分かったことだ。中国政府はこれに関して認知してすらいないから。

しかし、今年違うプロモーターの元僕らは中国へ行った。MOJOマガジンによると、ライブに来ていたのは、中国人以外の国外移住者ばかりで、席はガラガラだった、と書いてあったが、それも真実ではない。実際コンサートに行った人に聞けば分かるけど、観客のほとんどは中国の若者だった。

席は13000あり、そのうち12000は実際に売れた。残りのチケットは孤児に配られた。

中国のプレスは僕のことを60年代のアイコンという文句で売り出して、僕の写真をいたる所に貼り出していた。それと一緒に、ジョーン・バエズ、チェ・ゲバラ、ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグの写真も貼り出していた。コンサートに来た人達は、恐らくそれが誰なのか、みんな知らなかったとは思うが。とは言え、彼らは僕のここ最近4、5枚からの曲に熱狂的に反応してくれた。そこにいた人に聞いてみればいい。彼らは若いし、きっと僕の初期の作品はどうせ知らなかっただろうと思うから。

そして、センサーシップの件だが、中国政府は、確かに、僕が演奏する曲目を事前に聞いてきた。それに、ロジカルに答えることができなかったので、過去3ヶ月のセットリストをすべて送った。そして、曲にも、サビにも、歌詞に関しても、センサーするとは誰にも言われなかった。だから、自分たちが演奏したかった曲をそのまま演奏した。

ご存知のように、僕に関する記述は、数えきれないほどある。すでに発表されているものも、そしてこれから発表されるものも。だから、みんなにお勧めするよ。僕に会ったのことのある人、聴いたことのある人、または見たことのある人でもいい、僕について自分の書きたいように書けばいい。だって分からないよ。その中に、本当に素晴らしいものがある可能性だってあるわけだからね。



と。ディラン自らのお言葉でした。

最近はNYタイムスのコラムでもこの件について書かれた記事があり、かなりの論争になっていました。

発売中のローリングストーンの表紙も、本屋さんでは目が覚めるほど一際輝いていました。

お誕生日おめでとうございます。
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