Xperia PLAYユーザーの80%がゲームをプレイしている! “Android×ゲーム スペシャルセッション”【TGS2011】

TGS2011の2日目、イベントステージで行われた“Android×ゲーム スペシャルセッション”の模様をお届けする。

●それぞれの視点で語るAndroid×ゲーム

 TGS2011の2日目、イベントステージで行われた“Android×ゲーム スペシャルセッション”の模様をお届けする。端末メーカー、レビューサイト運営者、アプリメーカーそれぞれの視点でゲームに関するトークがくり広げられた。

ソニーエリクソン・モバイルコミュニケーションズ
営業本部 マーケティング部 統括部長 金子克之氏

 Androidの端末メーカーとしてXperia PLAYを発表したソニーエリクソン。金子氏は、同社がこれまでどんなことを考えながら端末を作ってきたかを語ってくれた。

「Xperia PLAYには、SONYの技術力とエリクソンのデザイン性、そしてそれらを受け止めるAndroidOS。これらの三位一体の商品と言えます。商品名に“Play”と入れていることからもゲームをプレイしやすいマシンですが、携帯電話としての機能も充実させていて、これまでのXperiaシリーズと同等のスペックを搭載しています。」(金子)

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 Xperia PLAYが端末としてすぐれたものであることをアピールする一方で、金子氏は携帯端末そのものでは差別化が難しい時代になってきたことを感じている。「これからはメーカーとして単独で活動していたのでは難しいと感じています。そこで、端末の性能だけでなく、アプリやアクセサリーも含めてマーケットを盛り上げていけたらと思っています」(金子)

 そう話す金子氏は、ソニーエリクソンとしてアクセサリを販売するオンラインストアーを開設していることを紹介。ソニー系列のオンラインストアーというと自社製品で固めているイメージだが、実際は30社400種類以上の商品を紹介している。「こういったさまざまな製品を使って自分だけの“Xperiaスタイル”を築いてほしいと思います」(金子)

 また、ゲームに関して興味深いデータも金子氏は提示してくれた。最後にその情報を抜粋する。

・Xperia PLAYユーザーの80%のユーザーが毎日ゲームを遊んでいる。
・ゲームをダウンロードするユーザーの75%以上が有料アプリを落としている。通常は10%くらい。

NTTコミュニケーションズ
アプリケーション&コンテンツサービス部 担当部長 三隅浩之氏

 三隅氏はAndroidのレビューサイト“appliko”を運営中。これまで、スマートフォンのブレイクとともにサイトが成長してきたそうだ。サイトへのアクセスも現在はアプリとWebを合わせて7割がスマホからになっているそう。同サイトではさまざまなアプリにレビューを行っているが、これまでにレビューを行った4460アプリ中のじつに1345がゲームアプリというデータを教えてくれた。

 この日はそんな“appliko”の、ここ3ヵ月のゲームアプリトップ30を紹介し、さまざまな視点で分析してくれた。以下、スライドの抜粋でいくつかの事例を確認してほしい。記者が「こうなんじゃないか?」と思っていたことが意外とちがっていたりして驚かされた。

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 さまざまなデータでAndroidのゲームアプリを分析した三隅氏だが、今後についても「スマホを活用すれば、ゲームの市場はもっと伸びる」(三隅)と断言して発表を終えた。

NHN Japan
スマートフォン事業部長 室田典良氏

 “ハンゲーム”を運営するNHN Japan。「ハンゲームと言うとPCのイメージが強い人もいるかと思いますが、じつはすでにスマートフォンアプリを約100本近く投入しているんです」(室田)と既存のイメージを覆す先制パンチ。

 スマートフォンアプリへの参入を決めてから、多数のアプリを配信してきた同社はさまざまな試行錯誤をこらしてきた。そのなかでここ最近の取り組みが、“質の高い定番ゲームを増やす”こと。ダーツやリバーシ、ピクロジなど定番ゲームのアイコンイメージを統一してブランドイメージを定着させることを徹底してきた。こうした施策の甲斐もあって前述のアプリたちはランキングの上位に名を連ねることに成功したのだ。

 今後のハンゲームについて室田氏は「ポータルサイトの充実を図ります。そして、これからのAndroidアプリの上位ランキングに入るアプリが、どれも日本発のゲームばかりだと言われるようになりたいと思っています」と語る。先日発表した新サービス“ジークラウド”もそれを目指すための施策のひとつだという。さまざまに手を広げるNHN Japanからはこれからも目が離せない。

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